震災から3年 三陸鉄道 全線運行再開について

去る4月6日、平成23年3月11日に発生した東日本大震災で甚大な被害を受けた三陸鉄道が、ついに全線運行再開しました。
4月5日の南リアス線吉浜〜釜石間、翌日6日の北リアス線小本〜田野畑間の運行再開により全線運行再開が実現し、岩手県釜石市釜石駅と同宮古市宮古駅で、それぞれ記念式典が大々的に執り行われ、4月6日の式典には、駐日クウェート国全権大使夫妻、太田国土交通大臣、根本復興大臣、達増岩手県知事、日本赤十字社広報特使 藤原紀香さん、望月三陸鉄道社長ほか多くの関係者の方々が出席され、機構代表者として石川理事長が出席しました。
両線の全線運行再開記念式典の開式に先だち、出席者一同は震災の犠牲となった方々に黙祷を奉げ、式典では望月社長が「三陸鉄道はこれからも地域の生活の足となることはもちろん、産業振興や地域の活性化に貢献していく」と力強く運行再開宣言を行い、来賓の方々から祝いの言葉が述べられました。
当日、沿線では、多くの大漁旗のはためく下、各駅で特産品の振る舞いや郷土芸能の披露があり、「おめでとう」、「ありがとう」そして「お帰りなさい」と記載された横断幕があちこちで見られ、被災を乗り越えた三陸鉄道の再起に対し、地元の皆さんを初め、多くの方々が喜びを表していました。
また、三陸鉄道がモデルとなったNHK連続テレビ小説「あまちゃん」に駅長役で出演し、現在は名誉駅長を務める杉本哲太さんと、副駅長役の荒川良々さんも駆けつけ、地元住民や全国から集まった人々とともに祝福しました。
三陸鉄道は震災後、運行再開区間を少しずつ延ばし、復興へ歩む三陸地方の象徴として地元はもとより、全国的にも注目を寄せられてきました。そんな中で、「全線運行再開を震災後3年目に」という三陸鉄道(株)の要請を受け、短期間内に完遂させることが当機構の責務でありました。しかし、南リアス線においては地震と津波による被害箇所総数が247か所もあり、吉浜〜釜石間の荒川橋りょうにおいては桁が一連流失してしまいました。一方、北リアス線では津波による被害が大きく、中でも小本〜田野畑間に位置する島越付近や周辺の入り江の明かり区間の橋りょうに壊滅的な被害を受けました。
このような被害状況の中で、被害の程度に応じて三段階に分け運行再開を行うべく工事を進めていくこととしましたが、工事区域が広範囲に渡ること、震災後に必要な資材や作業員の確保が困難だったことなど様々な課題に直面しましたが、三陸鉄道株式会社をはじめとした自治体の皆様、各施工業者の方々のご協力のもと、ここに予定期間内で三陸鉄道を完全復活させることができました。
この復旧工事の機構の取り組みに対し、三陸鉄道様より感謝状を頂いたことをご報告するとともに、関係者の皆さんのご協力に感謝いたします。

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関係者によるテープカット
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記念列車を祝福する沿線住民(鳥越駅)

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郷土芸能で祝福(平田駅)
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横断幕で祝福