三陸鉄道南リアス線(盛・吉浜間)の運行再開について

 東日本大震災で甚大な被害を受けた三陸鉄道において、南リアス線(盛・吉浜間)の運行が、平成25年4月3日に再開され、同日、再開記念式典が岩手県大船渡市の三陸鉄道吉浜駅で執り行われました。式典には駐日クウェート国アルオタイビ全権大使、佐藤国土交通省事務次官、達増岩手県知事、望月三陸鉄道株式会社社長をはじめ、多くの関係者が出席され、当機構からは石川理事長が出席しました。

 開式に先だち、出席者一同は震災の犠牲となった方々に黙祷をささげました。式典では望月社長が「三陸鉄道はこれからも地域の生活の足となることはもちろん、産業振興や地域の活性化に貢献していく」と力強く運行再開を宣言されました。

 式典終了後、ホームで関係者がテープカットを行い、アルオタイビ全権大使や日本赤十字社の広報特使を務める女優の藤原紀香さんらによるクス玉割がお祝いムードをさらに盛り上げました。そして、吉浜駅の非常勤駅長に就任したタレントの志村けんさんが「元気と夢を運ぶ三鉄頑張れ」とエールを送り、出発の合図と共にクウェートからの支援で購入した新車両3両が警笛を鳴らして動き出すと、ホームからあふれるほどに集まった沿線住民が小旗や手を振りながら地域の足の再出発を見送りました。

 当日は復旧を待ちわびた住民や鉄道ファンでほぼ満員となった記念列車が3往復し、各駅では特産品の振る舞いや郷土芸能の披露などの歓迎イベントが開催されました。沿線では、雨に濡れながらも、通りかかる車両に手を振る地域の方々の笑顔が見られ、多くの人たちがよみがえった鉄路の運行再開を祝福しました。なかには、「みんなの三陸鉄道」などと書かれた手作りの横断幕を掲げた近くの小学校の児童の姿も見られ、地域の皆さんが再開を待ち望んでいたことを強く実感した催しとなりました。

 当機構は、残る不通区間である南リアス線(吉浜・釜石間)および北リアス線(小本・田野畑間)の平成26年4月の運行再開に向け、引き続き復旧工事に取り組んでまいります。

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一番列車を迎える沿線住民
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関係者によるテープカット

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手作りの横断幕を掲げる小学生
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復旧区間を走行する新車両