平成26年度 第2回 議事要旨

開催年月日 平成26年12月10日(水) 16:30〜18:30
開催場所 鉄道・運輸機構 理事会議室(22階)
出席者
  • 〔委員〕
  • 委員長 杉山 雅洋(早稲田大学 名誉教授)
  • 委員 加藤 達也(あらた監査法人 パートナー)
  • 委員 金子 雄一郎(日本大学 理工学部 准教授)
  • 委員 二村 真理子(東京女子大学 現代教養学部 准教授)
  • 〔機構〕
  • 最勝寺 潔(理事長代理)、神山 和美(理事)、瀬川 雄次(参与)、 北村 信男(鉄道助成統括役)、加藤 博敏(鉄道助成部長)、吉田 一彦(同部担当部長)、新津 武史(同部担当部長)、鈴木 英一(助成第一課長)、中澤 修(助成第二課長 兼 特定財源管理課長事務代行)、尾林 信二(鉄道助成部担当課長)

配布資料一覧

平成26年度 第2回 委員会資料

概要

1.鉄道助成業務に関する動向(報告事項)について

  • 事務局から、【資料1】(PDF:1,854KB)により報告。

議事1に係る質疑

(委員)
資料1-1業務実績評価について、鉄道助成業務はこのところ継続して「A」評価をいただいていると認識している。「A」評価は、鉄道助成業務という決して派手ではない業務内容を考慮すると、一番いい評価を得ていると考えている。この「A」評価をとり続けられるように、今後もしっかりと業務を行っていただきたい。
(委員)
これを評価する立場にいた者として述べると、「A」評価を基準として「A」よりも高い評価を与えられると判断できるものが「S」の評価になる。このため「A」評価はしっかり業務をおこなっている表れであると考えている。
(委員)
議事1は報告事項であり、報告頂いたこととする。

2.鉄道助成業務の実施状況に関する事項(報告事項)について

  • 事務局から、【資料2】(PDF:13,197KB)により報告。

議事2に係る質疑

(委員)
資料2-2個別案件の費用便益比は連続立体交差事業を含めたものなのか。
(機構)
含まれていない。
(委員)
便益項目に含まれる具体的な項目は何か。
(機構)
時間短縮便益などの利用者便益と供給者便益である。運賃収入の増加も供給者便益としてカウントしている。
(委員)
連続立体交差事業の下層の部分とは補助金の出所が違うことでよろしいか。
(機構)
事業を区分しており、都市側として道路予算からお金を出している部分が連続立体交差事業の分で、機構が補助している部分が上層部分。お金の出方のほか補助率も違う。
(委員)
便益は個別便益を計測して、それを足し合わせる手法でいいのか。その際に、二重計算や計算漏れがないかが心配。
(機構)
そのとおり。計算ミスを防ぐため国土交通省のマニュアルに従って作成している。
(委員)
京急蒲田駅の乗降人員が1日当たり5千人増えているが、どのような要因が考えられるのか。
(機構)
細かい分析は出来ていないが、今まで京急蒲田駅を利用しない方が利用するようになった誘発需要であると考えられる。
(委員)
チェックシートでの適正か否かの判断は個々の担当者の主観で行っているのか。それとも判断にあたっての詳細な基準がありそれで判断するのか。
(機構)
適正であるか否かを判断する詳細基準まではない。工事契約の中身や計画等が妥当かなど個別に判断している。
(委員)
判断プロセスは、個別に調書のようなものに記録してあるのか。それともチェックシートにチェックすることで総括的に判断したと集約されているのか。
(機構)
個別の調書は無い。チェックシートで担当者が判断している。
(委員)
何か形式的にその判断の過程を残していてもいいのではと思う。今後の検討課題にしていただきたい。また、重点審査項目で「補助金に関する特別な帳簿を整備するよう指示を行った。」とあるが、帳簿が整備されていなかったためか。
(機構)
審査時は建設中であり、建設の途中は建設仮勘定に入っており供用開始後から資産計上されるので、それ以降に帳簿をしっかり整備することを指示したところ。
(委員)
人により判断が変わる可能性が懸念されるが、同じ項目を複数の者がチェックすることはできるのか。
(機構)
審査件数が多いので複数の者でチェックはしない。
(機構)
審査前に研修等で事前に確認しており、ばらつきのない審査ができていると思っている。
(委員)
客観的な基準で判断しているという説明ができるようにしていただければと思う。
(機構)
説明のしかたは、引き続き内部で検討する。
(委員)
第三セクターが30年間、京急に施設を貸し付けるとあるが、その経過後は、京急に所有権が移るのか。
(機構)
事業者間での決めとなるが、財産処分制限期間が過ぎるまでの管理はしていただく必要がある。
(委員)
契約書類の確認チェックシートがあることに関連し、電子帳簿保存法の平成27年度税制改正に伴う規制緩和により、重要書類も電子保存してよい状況となる見通しとなった。審査で契約書類等を確認する際に影響があるかもしれないので必要があれば対応していただければと思う。
(機構)
会計検査院がどのような対応するのかを確認し、それを参考にどのようなチェックをするのか勉強していきたい。
(委員)
チェックシートを見ていると書類の確認はわかるが、構造物に関するチェックは実際にどこまでされているのか。
(機構)
現地に行き図面や写真等と照らし合わせて完成物の確認をしている。
(委員)
乗換えでホームを行き来するなど非常に不便だったのが、この整備によりスムーズに行けるようになった。このような利便性向上に補助金が有効活用されれば、説明力が非常に高いのではないか。

3.その他鉄道助成業務の実施に関し必要な事項(審査・評価事項)について

  • 事務局から、【資料3】(PDF:5,350KB)平成26年度改善意見の実施状況(中間報告)を説明。

議事3に係る質疑

(委員)
重点審査項目の中の3.補償工事は、消費税の課税対象外となるため、消費税が含まれていないかを確認するとあるが、事業者の方は理解していないこともあるのか。ここに記載することで効果があるのか。
(機構)
事業者の方が分かっていない場合があるのでここに記載した。記載することの効果はある。
(委員)
資料3「改善意見の実施状況」2における情報提供のあり方の部分で、助成対象事業の効果的な実施に資する情報の収集、蓄積方法について、機構において具体的に何か検討したり工夫しているものがあるのか。また、アドバイス事例集について、事例の蓄積方法、若しくは事例の見せ方など何か工夫をされているといった点があったら教えて頂きたい。
(機構)
情報の収集、蓄積方法については、「地域鉄道補助金勉強会」や「地域鉄道に関する実務担当者研究会」で頂いたアンケートや意見を、まとめているところであり、来年それをどう活かして情報提供していくかについて検討しているところ。アドバイス事例集については、事例の見せ方において、今年は極力相手方が読みやすくかつ、情報が適切に伝わるよう努力した。今後の情報のあり方については勉強させて頂きたい。
(委員)
意図的に不正受給・不正使用を行った事例は、実際にあったのか。
(機構)
事例は1件もないが、意図的ではなく単に取り扱いを誤った事例はあり、その場合も補助金の返還等を行った事例はある。
(委員)
中間報告について、少なくとも現時点までは改善意見に対しこのような形で対応されているということでよいか。
(委員一同)
了解。

4.「第三者委員会の進め方」の改正について

  • 事務局から、【資料4】(PDF:86KB)により検討の進め方を説明。

議事4に係る質疑

(委員)
設置後10年を迎え第三者委員会の進め方について再検証を行うことを前回改善意見として理事長に申し上げたが、第三者委員会が主体的に考えて、それを機構が受けとめるべきかと思うので、委員の方々に意見を頂き今後のあり方について検討していきたい。まず私の考えは、個別案件については、各委員が順番に案件を抽出してきた。この方法で随分と続けてきており抽出し尽くしたのではないか。同じ案件の2回目の抽出をしてもいいのではないか。また、現地調査は大変参考になるが、ただ視察するだけではなく第三者委員会の業務に結びつけることは出来ないか。更に、個別案件は通年でみる方法などが考えられる。
(委員)
資料4の1.に審査・評価対象を明確にとある。審査の準備を含めた通年の助成業務を審議の対象とすべきと考える。助成業務のプロセスを踏まえることが出来れば、理解が深まりより良い審査になるではないか。2.については、現地調査で事業者からより詳しく説明を受け、それを個別案件として審査すれば個別案件審査が充実するのではないか。3.については、現行の委員会での審査対象期間が半期ごととなっているが、その前のものも対象として通年化していいのではないか。4.については、中長期の課題も改善意見の対象とし、幅を広げたほうがいいのではないか。5.については、意見の多様性へ対応するため、委員は欠席せず積極的に出席する対応が必要だが、委員の人数を増やすなどの体制を見直す考えもある。
(委員)
1.は審査・評価対象として事業に対する補助が適正に行われているのかを見なければいけない。例えばチェックシートがあるが、チェックする審査プロセスを見るべきではないか。2.については、現地調査を活かした形で議論するのが一番効果的であるが、その場合個別案件の審査対象を3〜4件とすると、恐らく大都市圏に限られるのでは。4.については、改善に1年以上かかりそうなものは、なかなかコメントしづらいが、中長期に取り組むべき事項ということがあると、委員としてもコメントできる。5.は意見の多様性に対応するため、委員の欠席があった場合は、個別に意見を出すという形で行えば問題ないのではとも考えている。
(委員)
1.については、補助金を交付するプロセスが対象。両委員の意見に異論はない。2.は、現地調査が効果的だが、何を審査するのかを明確にする必要がある。3.4.については円滑に運用できるようにすれば問題ないと思う。5.も人数が必要ということであれば1人追加して5人体制にして、仮に欠席者がでても審議が進められるようにしても問題ない。
(委員)
5.は突発的に欠席になるのはしょうがないことであると考える。事前に欠席がわかっている場合は、事前に意見を申し上げて、委員会での意見として位置づけていただければ問題ない。
(委員)
4.の理事長に対する改善意見について、1年以内に改善可能なものと制約されているが、鉄道整備は本来、中長期的なものであることから、中長期的に取り組む課題についても意見するような検討余地がないのか。1.は委員の方々が言われているとおり、この委員会では助成業務が適正に行われているか審査することがメイン。こういう助成が必要というプロセスが理解できていないとなかなか踏み込めない。2.の個別案件は、現地調査をいかに活用するかが重要。現地調査を有効に活用するには、1回は現地調査に行った際での委員会開催がいいのか、機構の会議室で2回の委員会開催がいいのか検討の余地がある。3.は半期の限定となると1年を通しての事業が見えづらいので通年で議論をしたほうがよい。5.の体制について、突発的な事故が重なり例えば出席者が2名になってしまった場合なども視野に入れ、今までの体制でスムーズな運営が出来るのか、この際もう一度検討が必要。
(機構)
2.の個別案件について、第1回で2件程度、第2回で2件程度と年間3〜4件程度の個別案件の審査をいただいているが、現地調査と第2回の個別案件をリンクさせるとした場合、現地調査件数を年間1〜2件程度とすることが現実的である。
(機構)
現地を見ていただくにあたり、ある程度工事が進捗していたり、ものが出来上がっていないと、現地に行って見るものがないことも考えられる。委員の意見を伺っていると現地調査案件については、その年度の個別審査として机上で議論する必要があると感じている。しかし個別審査していただくものは必ずしも現地調査へ行かなくてもいいのではないか。そうしなければ審査する案件が偏ってしまう。
(委員)
現状、3〜4件個別審査しているものを、例えば半分に絞っていいのかと疑問に思っていた。
(委員)
助成業務が適正に行われているか否かは、書面を見せていただかないと、現地調査だけではわからないケースがある。それと今まで個別案件を抽出していただいたときは委員がこういうところに関心があるということをベースに選んでいただいた要素があった。あくまでも審査ありきで現地調査を考えるということに対して、こういうところに関心があるから現地を見てそれを通して助成業務の適正化を考えたいというような選び方もある。
(委員)
最終的には助成業務全体が適正に行われているか、最終的な意見を述べる立場にあるとした時に、何件か現地を見た上で個別案件について意見を申し上げると思うが、それにプラスして業務プロセスが適切に整備され運用されているかについても審査対象として明確にしたほうが良いと考える。現状を踏まえながら対応可能な範囲でやっていただき、委員も共有できるような形としてはどうか。
(委員)
第三者委員会の審査・評価対象は助成業務が適正に実施されているか否かがメインであると言うことは各委員の一致した意見である。そして現地調査もそれをより委員会の業務に有効に活用していきたいとの意見も共通の考え方と理解した。この場では結論には至らないと判断し、今日の意見をベースに素案を練らしていただき各委員の皆様に打診させていただく。その原案の作成について、私(委員長)に一任していただくことでよろしいか。
(委員一同)
異議なし
(委員)
それでは、了解をいただけたと理解した。
(機構)
今年の審査をどこまで見てくるのかといった部分は、例年以上に議論を重ねてきているところ。今日話のあった部分については、ご主旨を踏まえて来年度に何らかの形で報告できるようにやっていきたいと思う。今日ご議論いただいた流れでやっていく方向と、来年度の第一回委員会の資料が必ずしもリンクしないかもしれないが、そこはご理解いただきたい。
(委員)
それは、私どもも理解している。

5.議事の総括

(委員)
本日は極めて活発な議論を頂戴した。振り返ると、議事1と議事2の報告事項により状況をよく知ることが出来た。議事3の改善意見の中間報告については、現段階では委員の意向に添った形で機構が努力されていること。その前の審査等では委員の皆様から要望事項があったが、よくやっているのではないかと思う。議事4「第三者委員会の進め方」については、いろいろ頂戴した意見をベースに原案をまとめていくので、それを委員の皆様にご判断をいただき、次の委員会に結びつけていきたいと考えている。