平成27年度 第1回 議事要旨

開催年月日 平成27年7月3日(金) 10:00〜12:21
開催場所 鉄道・運輸機構 理事会議室(22階)
出席者
〔委員〕
 
委員長
杉山 雅洋(早稲田大学 名誉教授)
委員
加藤 達也(PwCあらた監査法人 パートナー)
委員
金子 雄一郎(日本大学 理工学部 准教授)
委員
根本 敏則(一橋大学 大学院商学研究科 教授)
委員
二村 真理子(東京女子大学 現代教養学部 教授)
〔機構〕
 

最勝寺 潔(理事長代理)、神山 和美(理事)、瀬川 雄次(参与)、酒井 慎一(鉄道助成統括役)、國田 淳(鉄道助成部長)、吉田 一彦(同部担当部長)、中野 智行(同部担当部長)、中澤 修(特定財源管理課長)、鈴木 英一(助成第一課長)、跡辺 政美(助成第二課長)、春山 忠嗣(鉄道助成部担当課長)

配布資料一覧

平成27年度 第1回 委員会資料

概要

1.鉄道助成業務に関する動向(報告事項)について

  • 事務局から、【資料1】(PDF:1,420KB)により報告。

議事1に係る質疑

(委員)
資料1-3の業務実績報告において説明のあった評定をBとしているのは、評価が下 がったのかそれとも変わらないのか。
(機構)
評定は標準ということでは全く変わっていない。
(委員)
それでは議題1は報告事項であり、審査・評価頂く必要がないので、ここで終了とする。

2.鉄道助成業務の実施手続きに関する事項(審査・評価事項)について

  • 事務局から、【資料2】(PDF:162KB)により、鉄道助成業務の実施手続きに関する事項について説明。

議事2に係る質疑

(委員)
議事2については、国の要綱の改正があった場合に、これに沿って機構が要領等を改正したもの。この議題については、特段の質疑が無かった。

3.鉄道助成業務の実施状況に関する事項(審査・評価事項)について

  • 事務局から、【資料3】(PDF:3,645KB)鉄道助成業務の実施状況に関する事項のうち、資料3−1「平成26年度鉄道助成業務の実施状況」を説明。

議事3 資料3−1に係る質疑

(委員)
資料2ページの「1.補助金手続きの流れ」に記載されている概算払い請求が、どういう場合に出来るかというルールは決まっているのか。
(機構)
例えば、地下鉄や駅総合改善の補助取扱要領に、概算払いの請求について記載がある。 ここには請求することが出来るとしか書いておらず、特段の要件は規定されていない。
(委員)
概算払いが必要ない事業者から請求があった場合に、要否の判断をその都度されるの か。
(機構)
年度当初に行う交付決定の額の範囲内のほか、概算払い請求前に行われる状況報告で、 出来高があがった範囲でしか応じていない。
(委員)
それであれば合理的な判断が実質的にされていると思う。概算払い請求を受けた段階 でそういうチェックがなされているという理解でよいか。
(機構)
そのとおり。
(委員)
このフローの概算払い請求の所にもチェックをしていることを入れて良いと思う。ま た、どういう判断をしているかを文書化することも可能なら検討して欲しい。
(委員)
概算払い請求があった実績を教えてもらいたい。
(機構)
額が大きい新幹線事業費、地下鉄が該当し、駅総も一部該当する。
(委員)
事業者に資金が潤沢にあれば概算払い請求をしないだろうし、大型の案件でも必ず概 算払い請求があるわけではない。条件を満たせば概算払い請求されるのか。
(機構)
そのとおり。後ほど個別案件で説明する阪神甲子園駅は、事業規模が大きい割には概 算払いが無い例である。
(委員)
現地審査に関する質問で、前倒しして審査した事業に関して審査後に事業が進んだもののチェックがきちんと出来ているかどうかが第1点。 第2点目は、資料の3ページで現地審査が1件多いにも関わらず延べ審査人日が小さくなっている理由を教えて頂きたい。
(機構)
1点目は事業計画と実施内容を確認して事業がだいたい終わっていることを判断して行っているので、チェックはきちんと出来ている。2点目は各年度の事業規模等がありケースバイケースと考えており、審査に3〜4名で行く必要があった場合や、日数を多くとる必要のあった場合は影響する。
(委員)
現地審査について、現地審査をするしないの判断基準についてが1点目。2点目は現 地審査時の人員配置の組み合わせ方法について教えて頂きたい。
(機構)
1点目は、特に決まっていることは無く、事業の内容を見て判断しているところ。2点目は、審査経験のある者を責任者として配置し、その下に経験の浅い人を付ける対応が基本。
(委員)
繰越にあたっては具体的に繰越基準があってそれでチェックして認めているのか。
(機構)
繰越は予算制度上のものであり、国の方で全て采配して決めているので、機構には繰 越をこのように決めるとの采配に関しての権限はない。繰越の要望が来たときには、ま ず国交省の方で仕切りその内容の書類を財務省に承認して頂くこととなる。
(委員)
繰越にあたり機構を通過するときに、過去の経験値を活かして事業者と調整することもあり得るのか。
(機構)
事業の進捗状況等は機構も把握しているので、その部分で国と相談するといったこと はある。
(委員)
資料6ページにある「工事等の件数が膨大な場合の抽出件数」について、抽出審査を行うことが出来るとあるが、具体的な抽出はどのようにしているのか。
(機構)
契約件数が非常に多い新幹線事業や都市利便増進事業について、項目別に20件を抽 出している。例えば新幹線の事業の中で、土木工事、電気工事、委託工事、補償工事と いったものを勘案して20件を抽出している。
(委員)
設計変更のことが書かれているが、契約変更になったら交付主体として契約変更の妥 当性や理由についても確認されているのか。金額が変わった場合には、どのようになるのか。
(機構)
交付決定の内容に相違ないものかどうか妥当性の確認を行うほか、設計変更の理由に ついても、きちんと確認して審査をしている。金額が変わった場合には、繰越の事業と なるのか当年度の事業となるのか、工程も参考にしながら確認している。
(委員)
設計変更したものは全て抽出しているのか。
(機構)
全ての件数の中から抽出となるので、設計変更も20件の中に含むこととなる。
  • 事務局から、【資料3】(PDF:3,645KB)鉄道助成業務の実施状況に関する事項のうち、資料3−2「個別 案件 鉄道駅総合改善事業費補助(神戸高速鉄道梶j」を説明。

議事3 資料3−2に係る質疑

(委員)
スライド番号17に現地審査(書類審査)審査のポイントがあるが、経済性、効率性 に関してどのように判断しているか。
(機構)
補助目的に照らし合わせ無駄のない内容・工程の手続きで工事等を行っているか、例 えば経済性でいえば、この装飾が必要なのか、工事を一括で行わずなぜ2つに分けるの かという見方をしている。
(委員)
装飾など本来鉄道事業の運営に必要ではないものをどこまで認めるかという判断はど のようにされるのか。
(機構)
審査員は国の政策がいろいろあるなかで、これをここで実際やることが適切かを判断 している。
(委員)
今の件に関連して、補助対象事業の一部事業において、補助金の国の負担としては面 倒を見られないが、市が取り組みたいこととして、市が負担するといった処理はあり得 るのか。
(機構)
補助対象事業において国と市等が担当する事業(工事等)の区分けは無いので、市等 が単独で行うような事業は、補助対象事業の適用外になる。
(委員)
当初計画どおり完了することがいろいろな事情で難しい場合は、当初計画との対応関 係は最終的にどのように見るのか。
(機構)
基本的に交付決定の時に確認しているものと違った場合、交付決定の際に認めた判断 に付随するものなのか、もしくは必要であるため新たに付け足されたものであるかを判 断することになる。交付決定の時には計画にはなかったが、最終的には工事途中で計画 変更が出てきた場合に、そこに補助金をお願いしたいという場合には、交付決定の変更 申請つまり計画変更申請を行うこととなる。
(委員)
当初無くても変更で対応出来ることもあるし、もしそれがダメだったならば、それは 市の事業だということで市単独で対応してもらうようにするということか。
(機構)
そのとおり。
(委員)
説明資料を拝見したが、しっかりとやって頂いているとの印象を持っている。質問だ が、スライド番号14の実施状況報告で、出来高を確認するのは年度末であるが、これ は機構と事業者との取り決めに基づきこの時期に行うものなのか。
(機構)
取り決めではなく、事業者が請負業者とどういうふうに事業を進めお金を払っていく かといったところで決めているものである。
(委員)
この実施状況報告の様式を見ると、B欄の実績額の欄は、支払った額を単純に記入す るのか。
(機構)
そのとおり。あとは支払わなくても出来高確認を事業者と請負業者がした場合には、 基本的には竣工したということで事業者が竣工検査をするが、その場合にもここに実績 があがる。個別案件の神戸高速鉄道の場合は、出来高確認を年度末に全部行いお金は年 度末に一括で払うので、B欄に実績額があがっていないというものである。
(委員)
工事の進捗に従って概ね契約に沿って何回かに分けて業者に支払うことが通常ではあると認識しているが、本事業の場合は年度末に一括で支払が行われ、その支払額を実績額としてそれに基づき進捗率が算定されるものであることは理解した。それ以外の契約等の部分に関しては、ヒアリングによりどの程度進んでいるかを実質的に確認しているのか。
(機構)
そのとおり。
(委員)
ほかにいかがか。無ければ資料3−1、3−2併せてお諮りしたい。資料3− 1に関して、平成26年度はしっかりやっているという判断と私は承った。それから資 料3−2個別案件に関して、詳細に説明のあった審査プロセスでしっかりやっているこ とは十分に確認した。従ってこの委員会としては、鉄道助成業務の実施状況については、 適正に対応されているというご判断でよろしいか。
(委員一同)
異議なし。
(委員)
委員の皆様からの同意を頂いたので、適正に対応されているものと委員会としては判 断させていただく。

4.その他鉄道助成業務の実施に関し必要な事項(審査・評価事項)について

  • 事務局から、【資料4】(PDF:1,951KB)その他鉄道助成業務の実施に関し必要な事項のうち、資料4−1平成26年度改善意見の実施状況について(最終報告)を説明。

議事4 資料4−1に係る質疑

(委員)
改善意見2の対応状況中に、委託調査を行ったとあるが、どこかシンクタンクに調査 を委託したのか。
(機構)
機構からシンクタンクに委託調査をお願いしたものである。
(委員)
ほかにいかがか。第三者委員会が理事長あてに出した平成26年度改善意見に関して、 機構の方で適切に対応されたという解釈でよろしいか。
(委員一同)
異議なし。
  • 事務局から、【資料4】(PDF:1,951KB)その他鉄道助成業務の実施に関し必要な事項のうち、資料4−2 平成27年度計画について、資料4−3 鉄道助成部の平成27年度の主な取組みについてを 説明。

議事4 資料4−2、資料4−3に係る質疑

(委員)
審査の中で、事業者の理解不足に起因する内容に審査員が直面した課題事例を事務局 で共有しているのか。
(機構)
取り組みとして審査報告会を行っており、ここで明らかになった事象や課題を引き続 き検討する場合は、補助金担当者連絡会を定期的に開催することとなっている。その中 で検討を加えつつ重点審査項目はどうあるべきかを皆で決めており、審査員同士の共有 は出来ている。
(委員)
新たに補助金を受けられるような事業者(例えば協議会等)に対しては、事例集を通 じてそういった内容を周知するといった対応なのか。
(機構)
新しく補助金を受給する事業者・協議会に対しては、機構からアドバイスをしなけれ ばならないので、要綱・要領をお渡しするほか、事例集や助成ガイドブックもお渡しし、 決まっていることややっていけないことを必ず周知している。
(委員)
補助金額に応じて審査内容が違ってきても当然かと思うが、全部同じ様式で行うもの なのか。
(機構)
今回説明した駅総合改善事業は、金額の高低にかかわらず同じやり方である。
(委員)
道路の場合は、金額がある種の目安で、なるべく簡単に効率的に検査をするところ、 集中的に検査するところといったメリハリを付けることが考えられている。
(機構)
鉄道助成関係補助金交付審査マニュアルの中に、対象件数が多い場合などには、当該 事業の内容及び審査の効率性等を勘案して抽出し実施するといった記載があるほか、事 業案件がごく少数である場合、事業内容が簡易なものである場合等には、書面審査のみ を行い現地審査を行わないことができるといった記載があり、案件に応じて効率的な審 査の方法を我々も行っている。
(委員)
資料15ページの「平成27年度 地域鉄道活性化に関する研究会」は、大いに期待 したいところ。鉄道事業者によっては、国交省または機構のいずれの情報提供なのか混 乱し誤解をされる懸念は無いと考えてよろしいか。
(機構)
無いと思う。それについては制度の一覧を用意してそれぞれの助成制度であることを 十分に説明することで誤解を生じないようにする。

平成27年度改善意見に係る質疑等

(委員)
私の原案的なものを申し上げると、1つ目は「消費税への適切な対応」。消費税への 適切な対応は、国費の適切な取り扱いのほか法令遵守にもなり、現地審査に行った際に さらに徹底させて頂きたい。2つ目は、「地域鉄道事業者等に対する情報提供」。「地 域鉄道勉強会」や26年度実施の「アンケート調査」の成果が有効に活用出来るような、 より分かりやすいより具体的な情報提供を考えて頂きたい。3点目は、「職員の能力向 上」。職員の皆様にも第三者委員会の10年の経緯を踏まえて一層能力を高めて頂きた い。高めるための取り組みについて必要な改善を行うこと。以上が柱になるのではと考 えており、それを受けて私が作成した原案を各委員にお伝えしご判断を仰ぐこととさせ て頂ければと思う。以上の進め方で宜しいか。
(委員一同)
異議なし。

5.議事の総括

(委員)
私なりにまとめると、議事1は報告事項として承った。議事2と議事3は平成26年 度の鉄道助成業務は適切に行っているという評価。そして「平成27年度の改善意見」 については、26年度はしっかりやっておられるので27年度も頑張って頂きたいとい った要望も含めた改善意見を出させて頂く。