平成28年度 第2回 議事要旨

開催年月日 平成28年11月16日(水) 15:00〜17:00
開催場所 鉄道・運輸機構 理事会議室(22階)
出席者
〔委員〕
 
委員長
杉山 雅洋(早稲田大学 名誉教授)
委員
加藤 達也(PwCあらた有限責任監査法人 パートナー)
委員
金子 雄一郎(日本大学 理工学部 教授)
委員
根本 敏則(一橋大学 大学院商学研究科 教授)
委員
二村 真理子(東京女子大学 現代教養学部 教授)
〔機構〕
 

土屋 知省(理事長代理)、神山 和美(理事)、酒井 慎一(鉄道助成統括役)、三上 圭一(鉄道助成部長)、井野 則明(同部担当部長)、小澤 康彦(同部担当部長)、土屋 是広(特定財源管理課長)、鈴木 英一(助成第一課長)、有馬 英晴(助成第二課課長補佐)

配布資料一覧

平成28年度 第2回 委員会資料

概要

1.鉄道助成業務に関する動向(報告事項)について

  • 事務局から、【資料1】(PDF:204KB)により報告。

議事1に係る質疑

(委員)
福岡市交通局の陥没事故について、鉄道助成業務に影響を与えるのかどうか。教えて下さい。
(機構)
今回の陥没事故については、原因究明等がこれから行われますので、対応方針等は何も決まっていない状況で、工程についてもこれからです。
(機構)
仙台市地下鉄が東日本大震災で被災した復旧費用は建設費に含めて補助金を出しました。福岡市の前回の陥没事故は、調査中で、報道機関の情報しかありません。
(委員)
設計の責任者は、福岡市ですか。
(機構)
はい。福岡市です。
(機構)
設計もありますし、施工もあると思います。原因については、福岡市交通局の中で内部委員会を作って原因究明することになっています。
(委員)
6月に政府がリニア新幹線の前倒しに財投を入れるという話がありましたが、その件はまだ平成29年度の話ではないという理解でよろしいでしょうか。
(機構)
これまではJR東海に直接財投資金を入れられなかったので、この臨時国会で法律が改正され、当機構経由でJR東海に融資する仕組みができました。このため、JR東海に財投資金を貸せることになりました。
(委員)
今年度は、福岡市の陥没事故、財投資金をリニア新幹線に投入するということがあったものですので新しい状況を聞かせていただいたということです。
議題の1は、報告事項ですので、このような状況でしたいうことを承ったということにさせていただきたいと思います。

2.鉄道助成業務の実施状況に関する事項(審査・評価事項)について

  • 事務局から、【資料2】(PDF:3,918KB)のうち資料2-1「平成28年度の鉄道助成業務の実施状況」及び資料2-2「平成28年度補助金審査計画」により報告。

議事2 資料2-1及び資料2-2に係る質疑

(委員)
書面審査にしますと幾分労力が軽減されると考えてよいでしょうか。
(機構)
はい。現地に行くまでの時間帯が少し効率化されるのではないかと考えております。他にもできるものがあれば行っていきたいと考えております。
(委員)
重点審査項目の1の(2)の自治体の協調補助額の確認が今年度から加わったということですが、今回からこの件を入れた理由をお教えください。
(機構)
昨年度の審査の結果、複数の自治体が負担する場合で一部だれもださないということが生じて、国が多く出すということがあったので、それを防ぐためにきちっと自治体の合計の範囲内で国の補助金を支払おうということで内部の議論を踏まえて加えたものです。
(委員)
最後の抽出のところで、20件について昨年は契約件数で、今年度は1事業者当たりとなっていますが、単位としては変わらないと考えてよろしいでしょうか。
(機構)
1事業者当たり契約件数を20件以上抽出する旨記載しており昨年と考え方は変えておりません。
(委員)
金額のカバー率を入れていただいており、全体の1/4をカバーするとのことですが、今までの抽出案件で実績としてカバー率はどれくらいだったのですか。
(機構)
新幹線の場合ですが、24〜26年度の過去3か年で平均して25%でしたので、その程度を目指そうということになりました。
(委員)
1/4を選択すると通常ですと金額の大きい方から選んでしまうので、先方からすると恣意的になる。このため、監査法人の世界ですと数字をみないところからも見るということにしており、たまに少ない金額のものもサプライズで選ぶということにすることも必要ではないかと思います。
(機構)
「工事」、「設計」等の契約種別から選んだ後、金額で1/4を超えることを目指そうとするものです。
(委員)
過去5年で書類の不備等があった事業者はどれくらいの確率なのですか。
(機構)
私が来てからは抽出案件でそのような案件はありません。
(委員)
問題のある案件が出たときは、追加でサンプルをとり審査を行うという手続きを追加で決めておいた方がよいのではないかと思いますが如何でしょうか。
(機構)
今年度はこれから審査を行うため、対応できますので、予め書いておいた方がよいのではないかと思います。
(委員)
ご検討いただきたいと思います。
(機構)
委員のご意見を反映させたものを委員及び委員長に確認させていただきたいと考えております。
また、他の委員にはその結果を報告させていただくということでよろしいでしょうか。
(委員)
この補助金が相手にしている方々は非常に立派な方で信頼のおける事業者であれば、お互いのために簡略化してもよいのではないでしょうか。
(委員)
監査でいえば、リスクアプローチでリスクを評価してどの程度審査するということの計画を立てるのですが、事業者の過去の実績を評価してリスクをあまりないという評価するのであれば、全件ではなくサンプルで見ることが、効率化を図る意味でもよいのかなと私も思った次第です。
  • 事務局から、【資料2】(PDF:3,918KB)のうち資料2-3個別案件地下高速鉄道整備事業費補助「仙台市交通局」により報告。

議事2 資料2-3に係る質疑

(委員)
現地に行って印象的だったのは、仙台市の方は計画額より安くすんだのですと強調されたことですが、それはよかったと思うのですが、市としては多めに要求して、後で返す方がスムーズだと考えていたのではないですか。計画額より高くなって、もうすこしほしいというより良いのではないかと思いますがいかがでしょうか。
(委員)
審査に行って、価格が適正であったかどうかという判断基準はどうみているのですか。
(機構)
競争性等で適正かどうかは見るのですが、仙台市の場合、震災で資材高騰等のことがあり、仙台市もその辺の判断が難しかったものですので。個々の状況で判断するしかないと思いました。
(機構)
基本的な単価の積算があり、その前提で予定額を事業者が定めていますが、国の方で予算要求の時に額がその範疇を超えていないかを判断し、事業採択する時にコスト縮減の努力をしながら初めにスタートします。その後毎年の金額は機構がチェックするのですが、今回の場合は震災で当初上がるのではないかと思われたのが、下がったことで、結果としてよかったということです。
(委員)
今回の仙台市のように2,700億円から2,200億円に下がったのはレアケースとのことですか。そうでなければ他の地下鉄も下げる努力ができるのではないかと思いますが。
(機構)
額に差が出てきているのはご指摘のとおりです。震災後、当該事業の工事費を算定するのが、かなり難しい路線だったと思います。
(委員)
総事業費が当初より少なくなったのは好ましいことだと思います。当該地下鉄事業に追い風が吹き、その中で事業費が下がったということの理由を説明する必要があるのではないかと思います。我々が過去見せていただいた大阪市や青函トンネルでは人が集まらず人件費が上がったということを聞いているものですので、これを横並びに期待するのもかなりきつい話だと思います。
(委員)
金額の大小について、補助金審査はしないのですか。
(機構)
我々としては、毎年ついた金額について、適切にコスト縮減等をしているか審査をしています。
(委員)
例えば、落札率99%という契約について、何か審査しないのですか。
(機構)
手続きとして適正に行われているか見させていただきます。
手続き等が適切であれば、結果の金額までは審査するのが、なかなか難しいと思います。
(委員)
建設費の変動要因について、どこまでチェックしているのですか。
(機構)
国の公共事業は5年ごとに再評価の制度があり、仙台市も24年度に再評価しておりますが、適切なコストで行っていると事業者が再評価しています。
(機構)
談合のようなものは仙台市で対応していると思いますが、我々も新幹線等では発注していますので、契約監視委員会でサンプルではありますが審査しています。談合をみつけるのは、至難の業でありますが、努力をしています。
(委員)
予定価格は通常事前に公表するものでしょうか。公共事業の場合は、事業者はおおよそだれもがわかるものでしょうか。
(委員)
自治体によって対応が違います。国は公表していませんが、自治体では法体系が異なるため、公表しているところもあります。
(機構)
国は予定価格を伏せています。仙台市がどう対応しているかですが。
(機構)
仙台市は公表していません。
(委員)
将来的には荒井の方も人口が張り付くような開発計画があるのですか。
(機構)
荒井の付近には開発の絵があるのですが、津波が近くまできたので、現在は、まだ抵抗感があるため開発が遅れているのではないかと思います。
(委員)
いくつかのチェックシートに実施した人の名が書いてありますが、複数の人が書いてあるものと1人だけのものがありますが、1人だけのものはダブルチェックをしなくてよいのですか。
(機構)
額の確定のときは複数ですると書いてありますが、交付決定の場合は、1人で行っており、決裁で他のものがチェックしています。
(委員)
議事の2について、平成28年度の鉄道助成業務の実施状況及び平成28年度補助金審査計画についてはまだ進行中ですが、現段階では適切に行われているということでよろしいでしょうか。また、個別案件の仙台市交通局については、厳正に審査をされということでよろしいでしょうか。
特に意見がないようですので、適切に行われているという所見にさせていただきます。

3.その他鉄道助成業務の実施に関し必要な事項(審査・評価事項)について

  • 事務局から、【資料3】(PDF:345KB)その他鉄道助成業務の実施に関し必要な事項に関して、資料3平成28年度改善意見の実施状況について(中間報告)を報告。

議事3 資料3に係る質疑

(委員)
添付資料の4で知識のある人とない人の差が大きく、話がかみ合わないところがあったとありますが、事業者と国及び機構の差なのか、事業者の中で知識のある人とない人なのかどうなのでしょうか。
(機構)
私も7回のうちの3回に参加したのですが、補助金がメインの研究会ですので、参加者の基本は補助金の担当者なのですが、技術系の方や事務系の方もいたので、どうしても専門的な話についてこのような感想があったのかなと思います。
(委員)
この時点で参加するであろうと思われている事業者は全て参加しているものでしょうか。
(機構)
いわゆる地域鉄道事業者は96社ですので、115社きているということはほ参加したいという事業者はほぼきていると考えています。
(委員)
中小が96社ということで、115社参加しているということは、本来であれば参加しないと思われる規模の事業者も参加しているということですか。
(機構)
この研究会で参加したいというテーマがあれば大手や自治体も含め出ていると思います。
(委員)
ご案内は、対象事業者や自治体を含め出しているのですか。
(機構)
それは運輸局に任せてあり、それぞれの考えでやっていると思います。
(委員)
鉄道助成ガイドブックは発行が間に合ったと思いますが、活用されているのですか。
(機構)
鉄道助成ガイドブックは、新規に補助金を使いたいという事業者向けのものになっています。
(委員)
事前に参加される方がどういう方かを把握されているのですか。
(機構)
毎年来られる方もおりますが、初めての方もおります。ただ、今年度は、補助金の制度が大きく変わったので、毎年来られる方も興味を持って参加されたのだと思います。
(委員)
研究会の中で意見を出されないで、研究会が終わってから、機構や運輸局に意見を出される方はおりますか。
(機構)
研究会が終わってからも我々に来ています。
(機構)
補足しますと、今は、運輸局に補助金がいっているものもありますので、運輸局にご質問がいっている可能性はあります。また、機構が持っている中小事業者向け補助制度もありますので、それについてのご質問はされていたと思います。
(委員)
平成28年度改善意見については、まだ中間報告の段階ですが、現段階では鋭意取り組んでいるということでよろしいでしょうか。是非最終報告においてもさらに進化させていただきたいと思います。

4.議事の総括

(委員)
以上で本日の議事をまとめてみますと、議事1は報告事項で、新しい状況を報告として頂戴しました。議事2鉄道助成業務の実施状況については、助成業務の実施状況、平成28年度補助金審査計画、個別案件の仙台市交通局東西線の件を適切に実施されたというご判断を頂戴しました。議事3の平成28年度改善意見への中間報告も鋭意取り組んでこられているということを委員の方にご確認いただきました。