土木系職員が担う様々な業務

1.鉄道建設業務

測量・調査

鉄道建設のプロジェクトは、環境アセスメントから始まります。
地域ごとに環境アセスメントや事業の説明会を開催し、その後にルート全線に渡る詳細な測量を行います。JRTTでは測量計画を策定し、測量作業を測量コンサルタントに指示します。
さらに、構造物の設計を行うために、詳細な地質調査を行います。JRTTが調査計画を策定し、地質調査コンサルタントに調査を指示します。

設計(構造物の設計、設計協議)

河川をまたぐ橋梁や、高架橋など、それぞれの構造物について、設計を行っていきます。
構造計算のような業務は設計コンサルタントが行いますが、鉄道の構造物がまたぐ河川管理者や道路管理者との協議や地元協議に基づき、橋脚の位置やスパン割りをJRTTの職員が検討していきます。
検討結果に基づき、コストや周辺環境の特性、地質調査の結果などを考慮した上で、橋梁や高架橋の形式を決定し、設計コンサルタントが詳細な計算、図面の作成を行います。
設計が終了すると、工事を建設会社に発注するための工事費の積算なども行います。

構造物の建設(施工監理)

橋梁やトンネル、高架橋工事では、JRTTが用意した設計図面を基に建設会社が行う工事の施工を監理します。
「施工監理」とは、工事の品質のチェックは当然のことながら、工程管理、予算管理、地域に住む方への対応、周辺環境への配慮、工事の安全管理など、工事が順調に進むようにマネジメントしていくことを言います。
JRTTが建設している鉄道は、非常に大きな構造物を長い距離にわたって建設していきますので、職員一人ひとりが大きな責任を持って工事を進めます。

軌道

構造物の工事が終わると、レールを敷設する軌道工事を行います。
新幹線では200kmを超える高速走行を安全に運行させるため、レールや締結装置など軌道構造を入念に検討する必要があります。
1本の長さが40kmを超えるロングレール化により、乗り心地の改善を図ったり、通常よりさらに柔らかな素材を使用した軌道パッドの採用により、新幹線の走行時に発生する振動を低減して周辺への影響を少なくする取り組みを行っています。

2.プロジェクト調査

JRTTでは、路線選定、運行計画、設備計画、需要予測、採算性・社会経済効果分析などを実施しています。
構想段階の概略的な調査や事業化段階の詳細な調査など、幅広いレベルに対応しています。

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