これまでの受賞実績

これまでの受賞実績等
九頭竜川橋りょう

「北陸新幹線九頭竜川橋梁・福井県道新九頭竜橋」は、芦原温泉駅と福井駅の間に位置し、福井市内で⼀級河川九頭⻯川を渡河する 7 径間連続 PC 箱桁橋です。この橋りょうは鉄道・運輸機構と福井県が事業連携し、新幹線桁とそれを挟むように配した道路桁及びそれらが共用する下部工で構成された新幹線初の鉄道・道路の併用橋です。下部工を一体化したことにより、鉄道と道路双方の基準を満たす合理的な構造計画を実現し、橋りょう全体のコスト縮減や河川環境負荷の低減、また先⾏施⼯した新幹線⼯事の仮設物を道路⼯事が引き継いで河川内作業を削減することで⼯期の短縮を達成しました。これら一連の取り組みが今後の橋りょう建設の推進やプレストレストコンクリート技術の発展に貢献したとして、2つの賞を受賞しました。
受賞:土木学会 田中賞(2023)
プレストレストコンクリート工学会の作品賞(土木部門)(2023)

「神奈川東部方面線(相鉄・東急直通線)の建設
(既存ストックを活用した総延長約 250 ㎞の広域ネットワークの形成)

神奈川東部方面線(相鉄・東急直通線)は、令和元年11月に開業した神奈川東部方面線(相鉄・JR直通線)と合わせて都市鉄道等利便増進法に基づく速達性向上事業の最初の案件として計画され、令和 5 年 3 月に開業を迎えました。このプロジェクトにより、神奈川県央部及び横浜市西部と東京都心部とをシームレスに結ぶ鉄道7 社局 14 路線、総延長 250km の広域ネットワークが構築され、首都圏の交通利便性が飛躍的に向上しました。建設にあたっては、交通量の多い市道直下や地下鉄との交差部や住宅密集地域などの厳しい施工環境の下、周辺への環境影響を最小限とするために、都市部での大規模アンダーピニング工法による施工や、角型エレメント推進工法の鉄道地下駅への適用など、各種の高度な技術的取組みを行い、土木技術の発展に貢献しました。
◇「神奈川東部方面線(相鉄・JR直通線)の建設」が土木学会技術賞Ⅱグループを受賞しました。-詳細についてはこちら-
◇相鉄・東急直通線が第22回日本鉄道賞「大賞」を受賞しました!-詳細についてはこちら-
受賞:土木学会 技術賞(Ⅱグループ)(2023)
第 22 回日本鉄道賞「大賞」

国内初の環境管理計画策定とラムサール条約登録湿地の環境保全に向けた取組み-北陸新幹線、中池見 湿地付近深山トンネル等工事-

中池見湿地は福井県敦賀市のほぼ中央に位置し、平成 24 年 7 月にラムサール条約に登録された低層湿原です。北陸新幹線は当初より、中池見湿地の東側を通過する計画とされていましたが、ラムサール条約の登録を受け、中池見湿地の環境を保全するため、湿地の南東部へ迂回することで環境影響を小さくするようルート変更を行いました。また、専門家、関係団体等で構成された委員会を計画段階から開催し、多角的な意見交換や迅速な意思決定、情報の透明化を図ったほか、国内初の環境管理計画を策定し、環境影響の適切な回避・軽減・代償措置を建設事業の各段階において実施しました。さらには継続的なモニタリング調査を行って湿地環境への影響の評価を行いました。これらの継続的な取組みにより、深山トンネルの掘削に伴うラムサール条約湿地への影響最小化を実現しました。
受賞:土木学会 環境賞(Ⅱグループ)(2023)

新しいトンネル工法の開発と実用化
SENS工法-NATMとシールドの融合

新しいトンネル工法「SENS」は、NATMとシールドの境界領域の地盤を対象に品質・工期を満足したトンネル構造物を経済的に構築できることが評価され、2006年度土木学会技術賞、2007年度日本産業技術大賞審査委員会特別賞を受賞しました。その後、北海道新幹線津軽蓬田トンネルにおいて経済的な高速掘進技術の開発を行ったことが評価され、2012年度土木学会技術賞を受賞しました。現在は都市トンネルにも適用範囲を広げています。
施工例:東北新幹線三本木原トンネル、北海道新幹線津軽蓬田トンネル、相鉄・JR直通線西谷トンネル 受賞:日本産業技術大賞 審査委員会特別賞(2007年)、土木学会 技術賞(2006年、2012年)

安全な高速走行・保守の省力化に寄与するスラブ軌道の施工技術

新たに開発し九州新幹線・東北新幹線等に採用したスラブ軌道は、従来の構造形式や施工方法に比べて、施工性や機能性を向上させるとともに、大幅なコストダウンを実現し、世界に誇る新幹線の高速走行を支える画期的な軌道構造として、2011年度土木学会技術賞を受賞しました。
施工例:九州新幹線(博多・新八代間)、東北新幹線(八戸・新青森間)
受賞:土木学会 技術賞(2011年)

厳寒地で雪に強い新幹線を実現~東北新幹線(八戸・新青森間)散水消雪設備~

上越新幹線のためにJRTTの前身である日本鉄道建設公団が開発したスプリンクラーによる散水消雪設備を、厳寒地で散水条件の厳しい東北新幹線(八戸・新青森間)に導入するため、散水起動時間の短縮・スプリンクラーの改良など各種フィールド試験を行いながら実用化しました。この実績は各種特許という形で評価されています。
特許取得項目
退避ネットノズル(特許名:水流揺動ノズル体)
金属強化ポリエチレン管のヘッダー管への採用(特許名:軌道消雪装置)
循環・散水切替用バルブ(一時圧調整弁)(特許名:開閉バルブ)

ブルネル賞 大賞受賞~九州新幹線、新鳥栖駅~

欧米を中心として、世界各国の建築家、デザイナーにより構成される鉄道建築における唯一の国際会議であるワトフォード会議において、九州新幹線の新鳥栖駅が2011年にブルネル賞(大賞)を受賞しました。鳥の巣をイメージしたトラスによるホーム屋根の構造美と大きな翼をイメージした柔らかな曲線のファサード(正面外装)が評価されたものです。内装デザインにおいても"はばたく~新しい時代、新しい交流ゲート"という外装と統一したコンセプトによってデザインされています。JRTTでは、今までに奨励賞を含めると3駅(他にみなとみらい線、みなとみらい駅・九州新幹線、新玉名駅)においてブルネル賞を受賞しています。

【他受賞】
ブルネル賞 奨励賞:みなとみらい線 みなとみらい駅、九州新幹線 新玉名駅
鉄道建築協会賞作品賞 最優秀協会賞:北陸新幹線 富山駅
鉄道建築協会賞作品賞 停車場建築賞:西九州新幹線 長崎駅 他多数

無絶縁DS-ATCの開発と実用化

有絶縁軌道回路と同等の軌道回路長の制御を可能とする無絶縁軌道回路の仕様を満たす無絶縁DS-ATCの開発を行いました。その結果、地上設備が簡素になり、経済性及び保全性の向上が図られた無絶縁DS-ATCの実用化ができ、順調に稼動しています。
施工例:東北新幹線(八戸・新青森間)、北陸新幹線(長野・金沢間)
受賞:鉄道電気技術賞(2012年)

160km/h走行に対応したき電ちょう架式コンパウンドカテナリ電車線の開発

成田新高速鉄道線の印旛日本医大駅から成田空港トンネル間の架線方式として、高速集電性能に優れ、保守を省力化させたき電ちょう架式によるコンパウンドカテナリ電車線を開発し、直流電化における160km/h対応のき電ちょう架式架線を国内で初めて実用化しました。
施工例:成田新高速鉄道線
受賞:電気科学技術奨励賞(2014年)

その他の受賞実績について

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