仕事内容
今やるべきことを考える。
私が機械系統の職員として入社した時期は、ちょうど北海道新幹線(新青森・新函館北斗間)が開業し、建設中の各路線でも機械設備計画が固まりつつあるタイミングだったこともあり、入社以降、機械設備計画に深く関わる機会がありませんでした。入社してこれまで工事用機械装置の管理業務や現場での施工監理業務、採用担当業務を経験してきましたが、今年度から念願であった機械設備計画に携わる機会を得たので、非常にやりがいを感じています。新人の頃は目の前の業務をとにかく完遂することに集中していましたが、今はそれに加え、「開業」という大きな目標に向けて、先を見据えて業務に取り組むことができるようになりました。JRTTといえば新幹線!というイメージがあると思いますが、実は関東圏では複数の新線建設計画が検討されています。関東出身ということもあり、将来的には自分の生活により身近な交通ネットワークの整備にも貢献したいと考えています。


仕事の進め方
日常生活でも「アンテナ」を張る。
建設現場では父親よりも上の年齢の方と発注者・受注者の関係で仕事を進めていきます。相手は経験を積んだベテラン、一方私は20代そこそこの”新米”です。知識や経験でどうしても敵わない面もありますが、発注者として頼りないと思われることがないよう、最低限、工事の契約書・仕様書の内容はしっかり頭に入れて、質問があった時にはその場で答えられるようにしていました。そうした日々のやり取りに丁寧に取り組むことで、徐々に信頼を勝ち取っていけたのかなと思っています。ときには質問内容を事務所に持ち帰って回答するということもありましたが、その内容をしっかり勉強して、その後同じような質問を受けたときにはパッと答えられるように心がけていました。また、仕事の話だけではなく打合せ後の雑談も、人と人との関係を築いていくうえでは大切だと感じていました。
これはどの仕事にも共通することだとは思うのですが、色々な場面でアンテナを張るということは大事なことだと思います。私たちが建設している鉄道という施設は日常的に使用する機会が多いので、駅のエスカレーターや可動式ホーム柵の仕様や、空調設備のレイアウトなどは普段からよく観察しています。こうした日々の観察での気付きが業務に結びつくことも多々あります。日頃から仕事のことばかり考える必要はないですが、プライベートにおいても視野を広げておくと、新たな発見があるかもしれません。


仕事のやりがい
諸先輩方に負けない、“圧倒される”設備を造ってみたい。
西九州新幹線(武雄温泉・長崎間)の開業式典に出席したことが印象に残っています。地元の盛り上がりを肌で感じたことで、「自分の仕事が多くの人に喜んでもらえている」ということを実感しました。開業式典後の一番列車をホームから見送った際は、自分の脳内で勝手にエンドロールが流れ、何とも言えない達成感があったことを今でも覚えています。大変だったこともありましたが、その一瞬で全てが報われましたね。
また、私が新人だった頃、青函トンネルの設備更新にあたり、真夜中の青函トンネルの本線上で作業したことも印象に残っている仕事の一つです。2月の足の凍るような寒さの中、営業終了後の線路上を歩いて作業場所に向かったのですが、普段の視点とは異なるレールの高さから見た鉄道施設は思った以上に大きかったです。「この大きいトンネルはどうやって作ったのだろうか」「ここに据え付いている巨大な機械はどのように搬入したのだろう」と諸先輩方が成し遂げてきた仕事のスケールに圧倒されました。また同時に、これからは自分もこのような設備を作っていくのだと、その場で奮い立ったことを覚えています。
ある1日のスケジュール
8:55 | 出勤 |
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9:00 | メールチェック |
10:00 | 鉄道事業者との打合せ |
12:00 | 昼食 |
13:00 | 午前中の打合せ議事録の作成 |
15:00 | 気分転換に「機構体操」と呼ばれる体操をする |
15:10 | 社内打合せ |
16:30 | 打合せ資料作成 |
17:40 | 終業 |
キャリア
- 2016年
- 東京支社 設備部 機械第二課
西九州新幹線(武雄温泉・長崎間)の機械工事の発注業務、工事用機械装置の調達・保守・管理・運用業務 - 2019年
- 東京支社 諫早鉄道機械建設所
西九州新幹線(武雄温泉・長崎間)の駅機械設備の施工監理業務 - 2021年
- 本社 設備部機械課
新規採用業務、研修計画業務、広報業務
西九州新幹線(武雄温泉・長崎間)、北陸新幹線(金沢・敦賀間)、相鉄・東急直通線、工事用機械装置の総合調整業務 - 2024年
- 鉄道技術センター 設備部設備企画課
新規採用業務、研修計画業務、北海道新幹線(新函館北斗・札幌間) 機械設備工事の計画・総合調整業務
