事務(用地) 用地取得業務は人と本気で向き合える仕事。
やり遂げた時には逞しく成長できていると思う。
T.S 2014年入社 北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)の建設に伴う用地取得業務(取材時)
経済学部 現代ビジネス学科

志望動機

新幹線建設という公共性の高い事業を
建設主体としての立場で実施できる点に魅力を感じた。

将来は地域経済の発展に貢献できる仕事に就きたいと思い、大学では過疎地域における公共交通機関の研究を行っていました。研究・調査対象の地域では、想像していた以上に人口減少・高齢化が進み、生活路線バスの運行会社は、運転手不足という深刻な課題を抱えていました。そんな実態を知るほどに、「地域を活性化するためには公共交通サービスの維持や発展は不可欠である」と考えるようになりました。
JRTTを志望したのは、まさにその点ですね。新幹線建設という公共性の高いプロジェクトを建設主体として実施しているJRTTであれば、鉄道ネットワークの構築によって地域の活性化に貢献することができる。そう思ったのです。
私が就職活動を行っていたのは、北陸新幹線(長野・金沢間)、北海道新幹線(新青森・新函館北斗間)それぞれの開業を間近に控えていた時期。ワクワクしながら入社日を待ったのを憶えています。総務、経理、契約、用地、船舶という事務系の仕事については内定者学習会などを通じて理解を深めていたので、入社後にギャップを感じることはなかったですね。

現在の仕事

北海道新幹線の中でも、明かり区間が
最も長いエリアの用地取得を担当。

用地取得は、鉄道の建設予定地にお住まいの方や土地を所有している方から土地を譲っていただくための一連の業務のことをいい、事業説明会の開催、測量業務の発注、物件調査、交渉、契約、登記などの仕事を担います。地権者の方との交渉は地方公共団体等に委託しているケースが多いですが、JRTTの職員は交渉しなくていいということではありません。状況に応じて同行し、土地や建物の補償内容、法律に関する説明を行います。
私は現在、北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)の用地取得業務を行っています。私が担当している地区を走る新幹線のルートは、そのほとんどが明かり区間(トンネルではない区間)ということもあって、対象となる地権者の数が非常に多いエリアですね。その一方で、土地所有者の所在が不明の場合も多く、登記簿に記載された住所に返信用封筒を入れて送付し、連絡を待つことも少なくありません。運良く連絡がついた場合でも現住所が北海道内とは限らず、地権者にお会いするために全国各地を飛び回っていました。今後もいろいろな難題に直面すると思いますが、相手の立場で考え、気持ちに余裕を持って最善策を見つけていきたいと考えています。

仕事のやりがい

言葉の選択ひとつで相手の受け止め方が変わり
違う結果になるところに難しさと面白さがある。

北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)の工事実施計画が、2012年6月に国土交通省に認可されて以降、地元の地方公共団体のご協力もいただきながら、地元住民の皆様向けの、事業説明会の開催を重ねてきました。それでも、ほとんどの方は、用地取得の担当である私たちがご挨拶に伺った時に初めて、その場所が新幹線の建設予定地になっているという事実と向き合われます。
先祖から受け継いできた土地は譲れないとおっしゃる方。他の土地で新たな生活を始めることに前向きな方。初対面での反応は本当にさまざまですが、確かなのは、交渉に使える時間は限られていて、一度損なった信頼を取り戻すのは難しいということ。ですから私は、状況の変化に応じて、相手の立場で物事を考え、最善の対応策を組み立てることを心掛けています。言葉の選択ひとつで相手の受け止め方が変わり、まるで違う結果になるという難しさはありますが、これほど真剣に人と向き合える仕事は他にないと思えるほど。最後までやり遂げた時には逞しく成長できていると思います。

ある1日のスケジュール

9:00 始業 メールチェック・出張日程の確認等
10:30 測量業者との打合せ
13:00 登記申請書類の確認
15:00 地権者のお宅に伺い用地協議
16:30 帰社後、議事録の作成
17:30 翌日の出張資料の確認
17:40 終業

キャリア

2014年
大阪支社 総務部 総務課 北陸新幹線(長野・金沢間、金沢・敦賀間)の建設に伴う庶務業務全般(開業関係イベントの企画・運営・調整、広報、情報公開、建設所の設置・廃止等)
2016年
本社 共有船舶企画管理部 特別管理課 共有船舶の管理業務(共有船舶の契約管理、使用料の収受、共有船舶の売却、訴訟等の法務業務等)
2018年
北海道新幹線建設局 用地第三課 現在の仕事
休日の過ごし方
千葉ロッテマリーンズのファンで、シーズン中は札幌ドームで野球観戦を楽しんでいます。北海道に着任してから職場の先輩、同期、後輩たちと本格的にランニングを始めて、2019年は美瑛、帯広、稚内、札幌の各マラソン大会に出場して完走しました。今の目標は仲間のみんなとサロマ湖100kmウルトラマラソンを完走すること。北海道にいるうちに達成したいと思っているんですよ。

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