私たちは鉄道・運輸機構(JRTT)です。
JRTTは2003年に日本鉄道建設公団と運輸施設整備事業団が
統合して設立された独立行政法人(中期目標管理法人)です。
明日を担う交通ネットワークづくりを通じて、
JRTTは、地域の人々が活き活きと幸せに暮らせる社会を実現するため、
これからも取組んでまいります。
地域を結び、人々の暮らしに活力と豊かさをもたらす交通ネットワークづくりを使命としています。
人と人、地域と地域をつなぐ交通ネットワークづくり
JRTTは、地域間を高速で安全に結ぶ整備新幹線の建設や、既存の鉄道インフラを活用して都市の魅力を高める都市鉄道利便増進事業による鉄道整備を行うほか、海上における旅客や貨物の輸送を担う内航海運事業者からのご相談・お申込みを受けて船舶を共同で建造します。
鉄道建設におけるJRTTの役割
総合技術力を活かした
鉄道建設マネジメント整備新幹線
鉄道が完成するまでには、ルート選定のための調査、用地取得、鉄道構造物の設計・施工などに加え、関係機関との協議を行う必要があり、用地、土木、軌道、電気、建築、機械など多方面の総合的な技術力が要求されます。JRTTはこれらを一手に担っています。
PROJECT 西九州新幹線(武雄温泉・長崎間)
ー 新幹線の建設 ー
それはJRTTの総力を結集し長い歳月をかけて行う国家的プロジェクト
地元から大きな期待を集めた西九州新幹線(武雄温泉・長崎間)は、関係者の皆様のご協力により2022年9月23日に開業いたしました。博多・長崎間は最速1時間20分で結ばれ、開業前より約30分短縮されました。
新幹線の建設は、JRTTの知識と技術の総力を結集し、長い歳月をかけて行う国家的プロジェクトです。西九州新幹線が整備計画路線として決定され、建設の指示がされたのは半世紀前の1973年にまでさかのぼります。その後、武雄温泉・長崎間に関する工事実施計画について国土交通大臣の認可を受け、建設工事に着手したのは2008年でした。
JRTTは鉄道建設を進めるにあたって、用地、土木、軌道、電気、建築、機械という6つの専門領域がそれぞれの専門性を発揮しながらプロジェクトを進めつつ、全体の品質や工期などを総合的にマネジメントしています。これらに加え、沿線にお住いの方への説明や用地交渉、関係機関との協議も担い、開業まで全て一貫してプロジェクトを主導していくのが、JRTTの役割です。
鉄道施設の機能確認のため、ICTを活用して効率的な業務を日々進めています。
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遠隔臨場(リモート立会)
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3次元レーザー測量技術
全国で展開する鉄道建設プロジェクト 整備新幹線都市鉄道
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PROJECT 01整備新幹線事業北陸新幹線(金沢・敦賀間)
北陸新幹線(金沢・敦賀間)は、路線延長約125kmであり、2012年6月に工事実施計画の認可を受けました。2024年3月に開業しました。
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PROJECT 02整備新幹線事業北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)
北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)は、路線延長約212kmであり、2012年6月に工事実施計画の認可を受けました。トンネル区間が約8割を占めるのが特徴で、完成に向けて工事を進めています。
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PROJECT 03都市鉄道利便増進事業神奈川東部方面線(相鉄・東急直通線)
神奈川東部方面線の相鉄・東急直通線は、相鉄線の羽沢横浜国大駅と東急東横線の日吉駅の間に連絡線を整備し、神奈川県央部および横浜市西部と東京都心部とのアクセス向上を図る事業です(2023年3月に開業)。
内航海運事業者の
パートナーとして船舶を建造
海上における旅客や貨物の輸送を担う内航海運事業者からのご相談・お申込みを受けて、船舶を共同で建造します。船舶を建造するには、多額の資金を必要とするため、長期・低利な資金はもちろんのこと、船舶の技術面から専門的なアドバイスも併せて提供しています。
バイオ燃料を用い、①共有船での試験航行②A重油と混合したものによる内航船エンジンの試験運転を実施し、実用性を確認。
鉄道や船舶をはじめとする内外の交通インフラへの支援を通じて、経済社会の活性化に寄与しています。
培った技術力で
海外の鉄道の発展をささえる
新幹線システムを導入する
インド高速鉄道プロジェクトに協力
ムンバイ・アーメダバード間高速鉄道プロジェクトでは、新幹線システムが導入されます。JRTTは新幹線建設で培った経験・知見を活用し、このプロジェクトに様々な形で技術的支援を行っています。
技術力と知見を活かし、地域の鉄道事業者をサポート
整備計画の作成や
経済効果などの調査・分析
鉄道事業者などから要請を受けて、構想段階の概略的な調査や事業化段階の詳細な調査について、公的機関として中立な立場で、路線選定、運行・整備計画作成、需要予測、採算性・社会経済効果分析などを実施しています。
もっと便利で快適な交通インフラの実現に向けたさまざまなサポート
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地域公共交通・物流鉄道整備支援
柔軟な資金調達を可能にする
都市鉄道整備や中央新幹線等への貸付け都市鉄道ネットワークの充実や地域公共交通業界・物流業界におけるDX・GXの推進等に対する資金の貸付けを行っています。さらに、中央新幹線(リニア)においても、3兆円規模の貸付けを行っています。
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鉄道整備支援
新線建設や連絡線の
整備などをサポート地下鉄の新線、既存の都市鉄道施設の間を連絡する新線の建設など、都市鉄道の新設・改良事業に対して補助金の交付を行っています。
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鉄道整備支援
まちづくりの拠点となる
鉄道駅の施設改良などをサポートホーム拡幅などの駅改良、バリアフリー施設や生活支援機能施設、観光案内施設などの駅空間の高度化に資する施設の整備に対して補助金の交付を行っています。
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JR経営自立支援
JR北海道、JR四国等の
経営基盤強化をサポートJR北海道、JR四国及びJR貨物の経営自立に向けて、生産性向上に資する設備投資に必要な資金の出資等の支援を行っています。
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船舶技術支援
離島航路に最適な
船舶の建造をサポート離島と本土等を結ぶ船舶の建造にあたり、豊富なノウハウと専門的知識を有するJRTTの技術者が、航路、桟橋などの港の施設を調査したうえで、各離島航路に最適な船舶の建造を支援しています。
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船舶技術支援
「内航ラボ」
ネットワークを活用し
海運事業者の課題解決をサポート労働環境改善、環境負荷低減などの内航海運事業者が直面する課題の解決に向け、技術の種を持つ企業と内航海運事業者との橋渡しを行い、先進技術などに関する試行の機会創出につなげます。
技術力を活かして災害復旧や中小鉄道、第三セクター鉄道、内航船舶などの地域の交通インフラをまもっています。
専門的な知見・ノウハウを活かして
災害などから地域の交通インフラをまもる
鉄道災害調査隊(RAIL-FORCE)
による被災調査
2023年度より被災した鉄道路線の支援のために鉄道災害調査隊を創設し、国土交通省と連携して早期の被災調査の支援を行っています。
被災した路線の復旧に向けた
工事や技術支援
東日本大震災で被災した三陸鉄道リアス線の工事受託や南阿蘇鉄道への橋りょう工事の技術指導など災害復旧に関する技術支援を実施しています。
JRTTの技術で蘇る第一白川橋りょう: 詳しく見る
船舶就航後も継続した技術支援
4000隻以上の建造実績に基づくデータや専門的な知見・ノウハウを有するJRTTの技術者により、船舶就航後もメンテナンス支援を行っています。