概要

北陸新幹線は、長野市・富山市・小浜市付近を経由して東京と大阪を結ぶ路線です。


金沢・敦賀間の線路延長は約125kmであり、平成24年6月に工事実施計画の認可を受けて工事に着手し、令和6年(2024年)3月16日に開業しました。

北陸新幹線

路線図・主な工区

金沢・敦賀間の諸元表

開業日 令和6年(2024年)3月16日
工事延長 約114.6㎞
路盤:約1.7㎞(約1%)
橋りょう:約15.3㎞(約13%)
高架橋:約59.2㎞(約52%)
トンネル:約38.4㎞(約34%)
線路延長 約125km
主要なトンネル 加賀トンネル(約5.5㎞)、第2福井トンネル(約3.5km)、新北陸トンネル(約19.8km)
主要な橋りょう 手取川橋りょう(558m)、第2竹田川橋りょう(311m)、九頭竜川橋りょう(414m)
経過地 白山市、川北町、能美市、小松市、加賀市、あわら市、坂井市、福井市、鯖江市、越前市、南越前町、敦賀市
金沢、小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、越前たけふ、敦賀

建設の経緯

S45.5 全国新幹線鉄道整備法成立
S47.6 基本計画の決定
S48.11 整備計画の決定
H元.6 高崎・軽井沢間の工事実施計画認可
H3.8 軽井沢・長野間の工事実施計画認可
H4.8 石動・金沢間の工事実施計画認可
H5.9 糸魚川・魚津間の工事実施計画認可
H9.10 高崎・長野間開業
H10.3 長野・上越妙高間の工事実施計画(その1)認可
H13.4 上越妙高・富山間の工事実施計画(その1)認可
H17.4 富山・金沢間および福井駅部の工事実施計画(その1)認可
H21.10 長野・金沢間の工事実施計画(その2)認可
H24.6 金沢・敦賀間の工事実施計画(その1)認可
H27.3 長野・金沢間開業
H29.10 金沢・敦賀間の工事実施計画(その2)認可
R6.3 金沢・敦賀間開業

公表事項

金沢・敦賀間工程・事業費管理連絡会議に関する情報

中池見湿地付近に関する情報

北陸新幹線(敦賀・新大阪間)
環境影響評価

北陸新幹線事業推進調査に関する連絡会議

PROJECT REPORT

多種多様な設備を隅々まで張り巡らし安全・安定輸送の要となる電気設備工事

新幹線に命を吹き込む部署

小松駅前には、粉雪が舞っている。気温3℃。前日からの強い風はようやく収まってきた。


うっすらと雪が積もる静かな広場の向こうには、真新しい北陸新幹線小松駅が姿を現している。三角形を組み合わせた立体的なデザインは、小松市民が親しんできた白山の山並みと未来を表現している。


駅舎に入ると、大勢の作業員が作業をしていた。


「駅全体の外装工事は終わり、現在は主に建築部門が内装工事を行っています。その工事の進捗に合わせて、我々電気部門も配管・配線や照明の設置を進めています」


小松鉄道電気建設所の佐々木大輔所長が説明してくれた。


平成15年に入社し、つくばエクスプレスや九州新幹線博多・新八代間、北陸新幹線長野・金沢間などさまざまな現場を経験してきた41歳。小松鉄道電気建設所が開所された令和元年6月1日から現職だ。


整備新幹線の建設は、土木工事から始まり、進捗に伴って「軌道」、「建築」、「電気」、「機械」など分野別の建設所が順次開所される。小松鉄道電気建設所は、令和5年度末の開業を目指して建設が進む北陸新幹線金沢・敦賀間のうち、石川県内の電気設備について施工を担当している。新幹線は、電気がなくては動かない。電気部門は、いわば新幹線に命を吹き込む役割を果たしている。


電気部門はさらに5つの系統に分かれている。電力会社から受電した電気を新幹線の車両向けに変換する「変電」、その電気をパンタグラフを介して車両に供給する「電車線」、駅の照明および駅をはじめ沿線設備の電源を供給する「電力」、列車の運行を制御する「信号」、列車・駅・指令所間の情報を伝送する「通信」の5系統だ。小松鉄道電気建設所は、白山総合車両所付近にある既設線との境界地点から加賀トンネル内に位置する石川・福井県境まで、約44㎞の電気設備の建設を担当している。


「この区間の特徴は、ほぼ全区間が明かり(地上)区間であることです。トンネル区間は加賀トンネルの約5㎞しかありません。冬季はご覧のように降雪もある厳しい環境下での施工となります」


小松は科学技術のまち。駅東口の「こまつ80スクエア」ではプロジェクションマッピングを実施している
小松は科学技術のまち。駅東口の「こまつ80スクエア」ではプロジェクションマッピングを実施している

バックナンバー

[北陸新幹線]ミリ単位の精度で進められる軌道敷設。鉄道のまち・小松に新たなレールが伸びる(鉄道・運輸機構だより2021新春号)

[北陸新幹線]多種多様な構造物を、全工区においてフル稼働で建設する(鉄道・運輸機構だより2019新春号)

メディア掲載情報

JR西日本の車内誌「西Navi 北陸 ナビィ博士の教えて!北陸新幹線」

西Navi 北陸への「ナビィ博士の教えて!北陸新幹線」の掲載は2024年3月号Vol.33にて終了しました。
長らくのご愛読ありがとうございました。
バックナンバーは下記よりご覧いただけます。

バックナンバー

2024年3月号 Vol.33 3.16 ついに開業!北陸新幹線 金沢-敦賀間

2024年2月号 Vol.32 敦賀駅と周辺の観光スポット

2024年1月号 Vol.31 越前たけふ駅と周辺の観光スポット

2023年12月号 Vol.30 福井駅と周辺の観光スポット

2023年11月号 Vol.29 芦原温泉駅と周辺の観光スポット

2023年10月号 Vol.28 加賀温泉駅と周辺の観光スポット

2023年9月号 Vol.27 小松駅と周辺の観光スポット

2023年8月号 Vol.26 みんなわかるかな!? 北陸新幹線クイズ

2023年7月号 Vol.25 北陸新幹線 金沢・敦賀間開業に向けて

2023年6月号 Vol.24 新幹線が通るトンネルのこと〈新北陸トンネル〉

2023年5月号 Vol.23 敦賀車両基地のこと

2023年4月号 Vol.22 新幹線が通る橋のこと

2023年3月号 Vol.21 新幹線の安全走行を守る白山総合車両所のこと

2023年2月号 Vol.20 冬の安全運行を守る設備について

2023年1月号 Vol.19 みんなわかるかな!? 新幹線クイズ!

2022年12月号 Vol.18 駅の中で見られるユニバーサルデザインのこと

2022年11月号 Vol.17 新駅舎見学会&レールウォーク開催

2022年10月号 Vol.16 新たに誕生する越前たけふ駅のこと

2022年9月号 Vol.15 新幹線のレールに隠された秘密

2022年8月号 Vol.14 北陸新幹線開業で変わったこと

2022年7月号 Vol.13 現場で活躍する工事用機械のこと

2022年6月号 Vol.12 工事が進む小松駅と「こまつ乗りものフェスティバル」

2022年5月号 Vol.11 新たに生まれ変わる!敦賀駅のこと

2022年4月号 Vol.10 長野・金沢間開業7周年!~富山県・石川県編~

2022年3月号 Vol.9 長野・金沢間開業7周年!~長野県・新潟県編~

2022年2月号 Vol.8 新幹線の車両基地と雪害対策のこと

2022年1月号 Vol.7 新たに生まれ変わる!加賀温泉駅のこと

2021年12月号 Vol.6 新たに生まれ変わる!福井駅のこと

2021年11月号 Vol.5 新たに生まれ変わる!芦原温泉駅のこと

2021年10月号 Vol.4 南越前町と敦賀市を結ぶ新北陸トンネル

2021年9月号 Vol.3 新たに生まれ変わる!小松駅のこと

2021年8月号 Vol.2 福井エリアの橋りょうのこと

2021年7月号 Vol.1 北陸新幹線の未来をつくるJRTT