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北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)に関する検討状況 北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)に関する検討状況
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事業の概要

概要

北海道新幹線は、函館市・小樽市付近を経由して札幌市に至る路線です。 現在は新函館北斗・札幌間の整備を行っています。


新函館北斗・札幌間の線路延長は約212kmであり、平成24年6月に工事実施計画の認可を受け、新青森・新函館北斗間の開業から概ね20年後の完成を予定して工事に着手しました。
平成27年1月の政府・与党申合せにおいて、沿線地方公共団体の最大限の取組を前提に、5年前倒しし令和12年度末(2030年度末)の完成を目指すこととされました。
しかしながら、想定を上回る地質不良や巨大な岩塊の出現などにより一部のトンネル工事に3~4年の遅れが生じており、今後の見通しについては、有識者会議で議論されています。

北海道新幹線
凡例

路線図・主な工区

新函館北斗・札幌間の諸元表

工事延長 約211.9㎞
路盤:約7.4㎞(約3%)
橋りょう:約5.3㎞(約3%)
高架橋:約30.3㎞(約14%)
トンネル:約168.9㎞(約80%)
線路延長 約212km
主要なトンネル 渡島トンネル(約32.7㎞)、後志トンネル(約18.0㎞)、札樽トンネル(約26.2㎞)
主要な橋りょう 砂蘭部川橋りょう(188m)、遊楽部川橋りょう(217m)、尻別川橋りょう(267m)
経過地 北斗市、厚沢部町、八雲町、長万部町、黒松内町、蘭越町、豊浦町、ニセコ町、倶知安町、仁木町、赤井川村、余市町、小樽市、札幌市
新函館北斗、新八雲(仮称)、長万部、倶知安、新小樽(仮称)、札幌

建設の経緯

S45.5 全国新幹線鉄道整備法成立
S47.6 基本計画の決定
S48.11 整備計画の決定
H17.4 新青森・新函館北斗間の工事実施計画(その1)認可
H22.5 新青森・新函館北斗間の工事実施計画(その2)認可
H24.6 新函館北斗・札幌間の工事実施計画(その1)認可
H28.3 新青森・新函館北斗間開業
R5.3 新函館北斗・札幌間の工事実施計画(その2)認可

広報コーナー(SNS、ギャラリー等)

広報に関するお知らせ

北海道新幹線建設局SNS

北海道新幹線の建設を担っている北海道新幹線建設局では、
様々な情報を各種公式SNSにて発信しています。
皆さまのフォローをお待ちしております!

北海道新幹線つながるNAVI

北海道が運営するwebサイト「北海道新幹線つながるNAVI」でも、
北海道新幹線の工事進ちょく状況などを発信しております!

つながれーる道南広報展示スペース

北海道新幹線建設プロジェクトの情報発信を行う「つながれーる道南広報展示スペース」が令和5年(2023年)4月にオープン。
展示スペースでは、新幹線建設過程やトンネル工事進ちょく状況の紹介だけではなく、クイズコーナー、パネル展示など様々な展示を行っています。青函トンネル先進導坑貫通時の発破スイッチは必見!
地域の皆様に親しみを感じていただけるスペースを目指しています。

紹介パンフレットはこちら(PDF:3,533KB)

アクセス・ご利用案内

住所
〒041-1242  北斗市市渡1丁目12番1
アクセス
JR新函館北斗駅南口より徒歩5分
開館時間
月曜日~金曜日 9:30~17:00
休館日
土曜日、日曜日、祝日、年末年始
入館料
無料

📷 フォトギャラリー

PROJECT REPORT

1つのトンネル建設に3つの工法 最適な掘削技術を駆使して札幌へ新幹線を導く

トンネルの壁を組み立てるシールドマシンのエレクター(注1)(札幌工区)
(注1)エレクター:シールドマシンの中でセグメント(トンネルの壁)を組み立てる装置。

小樽市から札幌市へ、北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)の最後の区間を建設するのが札幌鉄道建設所だ。山岳地帯を抜けて札幌市内の住宅地に入ることから、山岳トンネルと都市トンネル双方の建設技術が駆使されている。新幹線建設の技術が凝縮された現場を取材した。

都市と自然が同居するエリアに新幹線を建設する

穏やかな波が打ち寄せる広い砂浜。ここは、小樽市の東端にある銭函(ぜにばこ)海水浴場。銭函は、札幌駅から電車で20分ほどの場所にある町だ。札幌・小樽への通勤圏であると同時に、手軽な海水浴スポットでもある。

砂浜のすぐ背後には、小高い山が連なっている。ひょっこりと高い山は、標高537mの銭函天狗山。低山のわりに本格的な登山になるものの、頂上からは銭函の町を見晴らせるそうだ。この辺りは、札幌のベッドタウンとしての顔と、海と山に囲まれた自然豊かな町としての顔、両方を持っている。その銭函天狗山の下で、北海道新幹線札樽(さっそん)トンネルの建設工事が始まっている。同新幹線で最も札幌方に建設される全長約26.2kmのトンネルで、ここを抜けるとまもなく札幌駅に到着だ。

札樽トンネルの札幌方約17.7kmを含め、札幌駅東方に建設される車両基地まで約20.5kmの土木工事を担当しているのが、北海道新幹線建設局札幌鉄道建設所だ。銭函海水浴場を訪れる前日、長川善彦所長の案内で建設現場を訪れた。

「現在、当建設所が担当する区間は4工区に分かれています。大部分が札樽トンネルですが、同じトンネルでも山岳トンネル向けのNATM(ナトム)工法で建設する工区と、都市トンネル向けのシールド工法や開削工法で建設している工区があることが特徴です」(長川所長)

札幌鉄道建設所 担当区間
札幌鉄道建設所 管内概要図

バックナンバー

固い岩盤を慎重に掘り進み徐々に姿を現しつつある小樽の新幹線(鉄道・運輸機構だより2021秋季号掲載)

さまざまな工法を使い分け、自然環境を守りながら進むトンネル工事(鉄道・運輸機構だより2020秋季号)

北海道特有の自然環境に配慮したトンネル工事(鉄道・運輸機構だより2018秋季号)

メディア掲載情報

JR北海道の車内誌「The JR Hokkaido 新幹線(あした)をつくる」

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