JRTT理事長からのメッセージ

鉄道・運輸機構(JRTT)理事長の藤田耕三でございます。

鉄道・運輸機構は、明日を担う交通ネットワークづくりへの貢献という基本理念にもとづき、我が国の交通ネットワークの整備への貢献、経済社会の発展に寄与すべく、新幹線をはじめとする鉄道の整備、船舶共有建造を通じた内航船舶の整備に取り組んできたほか、近年では、地域公共交通の活性化、国際貢献等などにも活動の場を広げています。

鉄道建設については、現在、我が国の高速鉄道網を形成する北陸新幹線(金沢・敦賀間)、北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)の着実な整備に取り組んでいるほか、自然災害により被害を受けた鉄道施設の復旧支援のための体制強化などを進めています。

また、船舶共有建造に関しては、内航海運のカーボンニュートラルの推進といった国の政策の方向を踏まえつつ、政策効果の高い船舶の建造を促進しています。

令和5年度には、新たな第5期中期計画がスタートしました。今後5年間、これに基づき、「業務プロセスの見直し等改革の確実な実施」、「運輸・交通分野を取り巻く課題への対応」、「カーボンニュートラルの実現をはじめとする社会的課題への対応」を柱として、様々なプロジェクトに取り組んでいくこととしています。

近年、世界的に、デジタル化や脱炭素の動きが加速化し、経済社会に急速な変革をもたらす一方、国内では人口減少が進む中で地域の活性化がますます切実な課題となる等、当機構の事業を取り巻く環境も大きく変化してきています。こうした中、業務運営のあり方などを不断に見直し、国民の皆様のニーズを踏まえて、諸課題に柔軟かつ適切に対応していく所存です。

当機構は令和5年度に、設立から20周年の節目を迎えます。この間、多くの関係者の皆様のご理解とご支援を頂戴してまいりました。引き続き、新幹線プロジェクトをはじめとする事業やさまざまな取組とその成果について、広く国民の皆様のご理解をいただきながら業務を推進してまいります。

今後とも皆様のご理解とご支援のほど、重ねてよろしくお願い申し上げます。

                                                      
                             令和5年4月1日
                             独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構
                             理事長 藤田 耕三