国鉄長期債務の処理及び事業の収支構造
国鉄長期債務の残高は、平成10年の旧国鉄清算事業団解散時に国に承継されました。現在は、旧国鉄職員の年金の給付に要する費用等の支払い、その支払いに充てるための土地及びJR株式の処分を行っております。
国鉄長期債務とは
昭和62年に旧国鉄が分割・民営化された時の国鉄長期債務等の総額は37.1兆円で、このうち、25.5兆円を当時の国鉄清算事業団が承継し、残りは、新幹線保有機構が5.7兆円、JR各社が5.9兆円を引き継ぎました。
国鉄清算事業団解散時における長期債務残高とその処理
平成10年10月に「日本国有鉄道清算事業団の債務等の処理に関する法律(債務等処理法)」が制定され、国鉄清算事業団の業務は、日本鉄道建設公団(国鉄清算事業本部)に引き継がれました。この時点において国鉄清算事業団が有していた国鉄長期債務等の総額は28.3兆円で、このうち、年金等の負担費用である4.0兆円を日本鉄道建設公団(国鉄清算事業本部)が承継し、残りの24.2兆円の債務を国が、0.2兆円をJRが負担することとされました。
*四捨五入の関係で合計が合わない部分があります。