鉄道建設技術

トンネル・橋りょうをはじめ、軌道・機械・建築・電気などの幅広い分野において継続して実施している技術開発と、これまでの豊富な鉄道建設実績によって培われた高度な設計・施工技術を背景に、各路線において多種多様なニーズに対応した鉄道施設を建設しています。

鉄道技術センター

JRTTでは、鉄道建設に関する技術力を強化する体制を構築するため、令和6年4月に鉄道技術センターを設置しました。
これにより、「鉄道建設に関する専門技術の結集」、「鉄道建設技術から鉄道技術へのスパイラルアップ」に支えられたJRTTの鉄道建設に関する技術力を活かし、わが国の鉄道に対する社会的要請に応えた鉄道技術の提案ができる鉄道技術のプラットフォームとなることを目指します。

技術開発の推進

JRTT主催の開発成果の公表の場として、技術研究会を開催しています。

建設DXの推進

建設DXビジョンの策定、遠隔臨場やBIM/CIMの活用等を通じて、建設DXを推進しています。

土木

鉄道のような線状構造物では、山や川あるいは道路や建物等の既設の構造物を避けて通るわけには行きません。このような場合には、トンネルで山を抜け、橋 りょうで川や道路を渡り、また、平野部や丘陵部では高架橋(橋りょうの一種)、盛土、切取り等で通過することになります。このような構造物を土木構造物と いいますが、ここではトンネルと橋りょうについて説明します。

トンネル・橋りょうイメージ

軌道

軌道構造物は、軌道スラブやレール等の軌道材料を完成した土木構造物上に敷設したものをいいます。ここでは、新幹線と在来線における軌道構造物について説明します。

軌道イメージ

機械

鉄道を利用する多様なユーザーにとって安全で利用しやすい設備を提供するために、旅客設備ではバリアフリーを推進し、車両検査修繕設備では省力化を図っています。また、降雪地では列車が遅れることなく運行できるように雪害対策設備の開発、設置を行っています。

鉄道機械イメージ

建築

駅はその街の「顔」であり、そこには様々なものが求められます。例えば、周辺環境に調和し、かつ個性的なデザイン、誰もが使いやすい「ユニバーサルデザイン」に配慮した設計、利用者の「生活の場の一部」としての快適性などが挙げられます。そのようななか、土木と建築の融合の試みであり、コスト削減、設計の自由度の向上などが期待できる「ハイブリッド構造」を開発し、一部の高架下駅に適用しています。また、近年は地球温暖化を背景として「環境に配慮した駅づくり」が強く求められており、機構としても様々な試みを行っているところです。

建築イメージ

電気

鉄道は、安全輸送や質の高いサービスを提供するために新技術の開発が常に求められています。その中で電気技術は、省エネ、安全性・信頼性、高速性、安定性 の向上を目指しています。さらに、利用者側の利便性向上や鉄道事業者側の合理化、効率のよい列車運用等の要求もあり、鉄道における電気技術の役割は年々大きくなっています。

電気技術イメージ

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