東北新幹線(八戸・新青森間)
開業日: 2010年12月4日
東北新幹線(八戸・新青森間)の開業により、東京・新青森間の約675kmが結ばれることになりました。東京と東北地方を結ぶ大動脈として、社会、経済、文化活動を盛んにし、新たな産業の立地、観光産業の振興等に寄与するものと期待されます。
概要
東北新幹線(八戸・新青森間)の線路延長は81.8kmとなっています。平成10年3月に工事実施計画の認可を受け、平成22年12月4日に開業しています。これにより東北新幹線は全線開業となりました。
八戸・新青森間の構造物の構成は、トンネル区間62%、高架橋、橋梁などの明り区間が38%となっています。設置駅は、七戸十和田駅(新設)、新青森駅(現駅併設)の2駅となっています。
東北新幹線の全線開業により、東京・新青森間は最速で3時間20分で結ばれることになり、大幅な時間短縮となります。また、JR東日本によると、営業運転の段階的な高速化により、平成22年度末に最速で3時間10分程度(大宮~宇都宮275km/h、宇都宮~盛岡300km/h)、平成24年度末に最速で3時間5分程度(宇都宮~盛岡320km/h)へ更に短縮される予定です。
新たに開発された技術
SENS(センス)
SENS(センス)は、シールド工法(S)の切羽の安定・ECL工法(E)の地山の早期閉合・NATM(N)の一次支保の長所を総合的に複合したトンネル構築システム(S)で、当機構が世界で初めて開発しました。SENS(センス)を採用することで、経済的で安全な施工を行うことが出来ました。
SENS(シールド機)
散水消雪設備
七戸十和田駅・新青森駅間は、10年確率年最大積雪深が2m以上に達し、寒候期の平均気温が0℃未満で、最低気温が-20℃近くにも及ぶ区間もある寒冷・積雪地となっているため、温暖・積雪地である上越新幹線のシステムを更に発展させた散水消雪システムを構築しました。これにより、冬季における新幹線の高速走行が可能となっています。
散水消雪設備
ギャラリー
青森市内を走行するE5系新型車両
奥入瀬川橋りょう
世界最長の陸上複線断面トンネル
八甲田トンネル
新青森駅