愛知環状鉄道線
概要
愛知環状鉄道線は、JR東海道線岡崎駅からJR中央線高蔵寺駅まで愛知県東部を南北に縦貫する営業キロ45.3kmの日本鉄道建設公団建設路線で、昭和63年に単線で開業しています。
その後の沿線開発の進展に伴う旅客需要に対応するため、所要時間短縮、輸送力増強および旅客の利便性向上を図る高速化事業工事(一部複線化および行違い設備の新設等)を平成11年から実施するとともに、平成17年3月から9月まで開催された「2005年日本国際博覧会(略称:愛知万博)」の観客輸送対応関連工事を実施し、平成16年10月に供用開始しています。
また、当路線の三河豊田駅付近(豊田市トヨタ町)には、トヨタ自動車本社と本社工場が立地し、従業員の多くがマイカー通勤しており、周辺の国道では毎朝2~3kmの渋滞が起きていることから、市内の交通渋滞緩和および環境対策として、車から鉄道へのモーダルシフトを目指し、三河豊田~新豊田間の複線化事業を実施し、平成20年1月に供用を開始しています。
その後、平成22年11月に当路線に交差する県道整備に伴う森下架道橋の改修工事を実施し、現在に至ります。
愛知環状鉄道線の経緯
昭和61年 9月 | 愛知環状鉄道株式会社設立 |
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昭和63年 1月 | 岡崎・高蔵寺間開業 |
平成11年 2月 | 高速化工事受託 (岡崎駅から高蔵寺駅間のうち六名駅付近から高蔵寺駅付近まで) |
平成17年 3月 | 「愛・地球博」開幕~9月 |
平成17年 4月 | 複線化工事受託 (三河豊田駅付近から新豊田駅付近、北野桝塚指令所及び末野原駅付近から四郷駅付近) |
平成19年 6月 | 森下架道橋改修工事受託 (篠原駅から八草駅間の森下架道橋) |
平成19年 7月 | 森下架道橋鉄道施設変更認可 |
平成20年 3月 | 三河豊田・新豊田間複線化完成によるダイヤ改正 |
平成22年11月 | 森下架道橋改修工事完了 |