安全・安定・快適を支える機械設備
機構の機械部門は、バリアフリーを推進するための旅客設備や車両の運行を支える車両検査修繕設備などの建設に携わっています。
旅客設備では、『人に優しい駅』-安全で快適なサービスの提供-を目指しています。
車両検査修繕設備では、検査の省力化を推進しています。
東北・北陸地方などの豪雪地帯では、冬季間の安定した列車運行を確保するため、雪害対策設備の開発を行っています。
バリアフリー対応設備
平成18年に「高齢者、身害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新法)」が施行され、安全で快適なサービスを提供する社会的重要性が更に増しております。 機構では、今後とも『人に優しい駅』の構築を目指し、整備を行っていきます。
機構で採用したバリアフリーに対応した設備の一例を紹介します。
車両検査修繕設備
鉄道車両は、安全で安定的な輸送形態を保つため、定期検査が義務づけられています。通常、定期検査は車両基地や工場などで行われます。機構では、検査修繕作業に伴う"3K"(きつい、汚い、危険)作業の低減のため、省力化を進めています。
機構で採用した検査修繕装置の一例を紹介します。
車体自動塗装装置
車体(側面・妻・先頭・屋根)の塗装をロボットアームによる自動制御で行い、作業の自動化を図っています。 また、塗装中に発生する揮発性有機化合物の除去設備も設置し、環境対策をしています。
雪害対策設備
北海道新幹線、東北新幹線、北陸新幹線、ほくほく線のように豪雪地帯を通過する鉄道では、冬季間の安定した運行が重要な課題です。機構ではそれぞれの運行状況や地域特性に合った雪害対策設備の開発を行ってきました。
機構で採用した雪害対策設備の一例を紹介します。
エアジェット設備
分岐器の不転換対策設備であり、極寒地での凍結を防ぐため、高圧の温水に代わり圧縮空気を噴射する方式です。北海道新幹線で採用しました。
地下鉄道の換気・空調・排煙設備
りんかい線やみなとみらい線、つくばエクスプレスのように都市部の地下を走る鉄道では、駅やトンネル内の環境対策および万が一火災が発生した時の対策が重要な課題です。機構ではこれらの対策を法令等に基づき整備してきました。機構が整備した設備の一例を紹介します。
地下駅の換気・空調・排煙設備
地下駅構内の環境を維持するとともに、火災時には人命を守るため、ホーム、コンコース、駅務室、その他諸室に、換気設備・空調設備・排煙設備を整備します。