北海道新幹線(新青森・新函館北斗間)

開業日:2016年3月26日

新青森・新函館北斗間の開業により、関東・東北圏などと北海道を直結する高速交通体系の骨格として地域・国土の発展に寄与することが期待されています。

区間図

概要

北海道新幹線(新青森・新函館北斗間)は、延長149kmの路線です。 平成17年4月に工事実施計画の認可を受けて着工し、平成28年3月26日に開業しました。

構造物の構成は路盤約10.2km(約7%)、トンネル約96.7km(約65%)、橋りょう約6.0km(約4%)、高架橋約35.4km(約24%)となっています。設置された駅は、奥津軽いまべつ駅(新設)、木古内駅(併設)、新函館北斗駅(併設)の3駅です。

北海道新幹線(新青森・新函館北斗間)の開業によって、東京~新函館北斗は最速4時間2分で結ばれることになり、東京~函館は、開業前より53分の大幅な時間短縮となりました。

新たに開発された技術

空気式急速除雪装置(エアジェット)

分岐器の可動部分に挟まった車両からの落氷雪の除去は、従来の温水ジェットでは温水噴射後の飛散水凍結で他設備に影響があることから、空気式急速除雪装置(エアジェット)を採用しました。これは、可動部分に挟まった落氷雪に圧縮した空気を噴射し除去するもので、新幹線本線では初めての採用となります。

空気式急速除雪装置(エアジェット)

GRS一体橋梁

GRS(Geosynthetic-Reinforced Soil)一体橋梁とは、桁、橋台およびジオシンセティックス補強した橋台背面盛土(セメント改良アプローチブロック)の3者が一体となった構造物であり、中学校線架道橋において、新幹線で初めて採用しました。GRS一体橋梁は、門型ラーメン構造とすることで支承部を省略でき、建設費低減、維持管理の簡易化、落橋防止および上床板を薄くできるといった長所があります。また、セメント改良補強土橋台とすることで、盛土の揺り込み沈下や躯体との境界での段差沈下の抑制、橋台のコンパクト化、橋台背面盛土の施工時に生じる盛土や地盤の沈下の影響を受けずに躯体を施工できるといった利点等もあります。

GRS一体橋梁

ギャラリー

津軽蓬田トンネル

奥津軽いまべつ駅

新函館北斗駅

函館新幹線総合車両所

鉄道建設