離島航路への支援
日本には大小あわせ数千もの島々があります。陸路や空路でのアクセスが困難である離島にとって、生活になくてはならない存在が船舶であり、離島航路です。
JRTTは、船舶建造の専門家として、関係者とともに航路改善の協議に参画し、地域の事情に適した技術やノウハウを提供するなど、離島航路の維持・改善に対する支援を行っています。
- 日本は6千8百余の島嶼を有し、人々が暮らす島嶼は4百余
- 離島航路(本土と離島、離島間等を結ぶ航路)は約300航路
- 離島航路に約500隻の離島旅客船が就航
- 海に囲まれた離島住民の唯一の交通手段であるが、人口減少、高齢化、地方財政の悪化等により輸送人員が減少

離島航路・就航船舶の状況
- 離島旅客船の4分の1が船齢15年以上となり、船舶老朽化の進行
- 離島航路の新造船を建造する場合は、航路改善協議会を開催し離島航路確保維持計画を作成する他、建造計画の策定等、広範かつ専門的な知見が必要
- 離島航路旅客船事業者の中には、これらに関するノウハウが少ない事業者が存在することから、円滑な代替建造が進まないリスクが存在

JRTTの共有建造制度の活用メリット
- 航路改善協議会に参加し、生活交通ネットワーク(離島航路確保維持計画)策定のために、航路・港湾調査等を実施し、建造船舶の仕様の作成を支援
- 造船所選定の企画競争の条件設定のため、建造計画書、造船所の評価基準等の作成を支援
- 高齢者の多い住民の利便性確保に対応したバリアフリー設計の採用など、最新のノウハウを提供
- 共有建造制度による資金的支援で、新船建造に係る大きなイニシャルコストをJRTTと分担
離島アクセスの確保・改善に向けた地方公共団体等への支援内容
- 離島航路・港湾調査等を実施
- 航路改善協議会にアドバイザー参加
- 生活交通ネットワーク(離島航路確保維持計画)策定のための船舶仕様(要目)の作成支援
- 造船所選定の企画競争の条件設定のため、建造計画書、造船所の評価基準等の作成支援
- 入札手続・提案書に係る発注者への技術的支援
- 建造工程における工事監督
- 就航後のトラブル対策、保証ドックなどの立会い等
離島航路改善計画の進め方
- 協議会を開催による航路改善計画の策定
- 建造船の主要寸法、性能要件等をまとめた基本計画書を作成
- 船主の意向や基本計画書を基に一般配置図を作成
- 入札公告作成
- 造船所企画選定協力・選定資料作成
- 入札時の技術説明
- ヒアリング資料作成と説明
- 提案書評価委員会資料作成
- 図面審査
- 工事監督・検査
JRTTが支援した主な離島航路船
これまでにたくさんの離島航路船を建造してきました。
北海道・東北
さんらいなあ2
シーキャット
関東甲信越
おがさわら丸
ははじま丸
フェリーニューあわしま
さるびあ丸
中国
蓋井丸
さざなみ
四国
NEW IBUKI Ⅱ
とびしま
九州
フェリーとしま2
フェリーみしま
離島航路船舶の建造は技術力と建造実績が豊富なJRTTにお任せください