内航の課題解決に向けた技術の橋渡し『内航ラボ』

JRTTでは、労働環境改善、環境負荷低減、安全性向上等の内航海運事業者が直面している課題の解決に向け、技術のシーズを持つ企業等と内航海運事業者との橋渡しを行い、技術に対する理解を促進し、さらには試行の機会を創出する取組みである『内航ラボ』を実施しています。

実施済みの事例

俯瞰映像モニタリングシステムの内航船での有効性検証(沖電気工業株式会社)

4方向のカメラ映像を合成して俯瞰映像を表示する技術で、船舶の周囲の状況をリアルタイムで把握でき、操船の負担軽減や衝突防止への効果が期待されるものです。八幡丸漁業運輸株式会社のご協力により、内航船における有効性を検証しました。(2020年10月6日プレスリリース(外部サイト)
実施概要はこちら(PDF:293KB)
その後、2021年10月に船舶、車両、ロボットをはじめとする移動体を遠隔から監視できるリアルタイムモニタリングシステム「フライングビュー®」として販売されています。(2021年10月14日プレスリリース(外部サイト)

骨伝導技術による音声情報伝達の有効性検証(株式会社テムコジャパン、新倉電機株式会社)

人が聴く音や声は、空気の振動で伝える音(気導音)と骨の振動で伝える音(骨導音)の2つの伝達経路があります。骨伝導技術は、骨の振動を電気的な音声信号に変換するもので、専用のイヤホンとマイクを使用することで高騒音環境下でも骨の振動によって、音声を明瞭に伝達できることが期待されます。北星海運株式会社のご協力により、船舶において骨伝導イヤホンとマイクを使用し骨伝導技術の有効性を確認しました。
実施概要はこちら(PDF:1.23MB)

遮熱アルミシートによる温度上昇抑制の有効性検証(株式会社石蔵商店 建材事業部、内田金属株式会社)

アルミニウムは、太陽から放射される赤外線などの電磁波を表面で反射する性能を有しています。特に夏場などの猛暑時は、太陽に曝される最上部の甲板(暴露甲板)などに遮熱アルミシートを施工すれば、その下部の空間の温度上昇が抑制され、船員の居住環境や労働環境の改善が期待されます。北星海運株式会社のご協力により、船舶の最上部にある通路の一部に遮熱アルミシートを貼り付け、遮熱効果の確認を実施しました。
実施概要はこちら(PDF:543KB)
第1回(冬季)検証結果はこちら(PDF:747KB)
第2回(夏季)検証結果はこちら(PDF:4.74MB)

実施中の事例

内航船の廃食油回収・バイオ燃料活用に関する連絡協議会

内航海運分野において、廃食油回収の促進とバイオ燃料活用の拡大によるカーボンニュートラルの推進を図ることを目的に、内航船における廃食油およびバイオ燃料の実態調査を実施し、廃食油回収の事業者ガイドラインの策定等の取り組みを行います。
詳細はこちらのページからご覧ください。

ジャトロファ燃料の活用によるバイオ燃料の利用可能性の検証(南国殖産株式会社)

ジャトロファは、東南アジアに広く分布し、毒性があるため食用と競合せず、種子の油含有率も高いため、バイオディーゼル燃料の原材料として注目されています。ジャトロファ燃料の製造メーカーである南国殖産株式会社の協力のもと、内航船における活用可能性を検証します。
実施概要はこちら(PDF:340KB)

低軌道衛星通信利用による船陸間通信環境の調査(KDDI株式会社)

低軌道衛星通信は、従来の衛星通信より安価かつ高速通信が可能となり、海上での船陸間通信環境改善が期待されます。2023年12月の電波法の制度改正により領海外でも「Starlink」のサービスが可能になったことを受け、KDDI株式会社が実施する通信状況の実船調査に協力いたしました。
調査結果はこちら(PDF:1,146KB)
また通信状況にあわせて、携帯通信と低軌道衛星通信の利用の最適な使い分け、キャッシュレス決済などの船陸間通信の活用も調査予定です。

連絡先

共有船舶建造支援部 技術企画課
TEL: 045-222-9124
FAX: 045-222-9150
E-mail: naiko.lab-64cf@jrtt.go.jp