令和5年度 第2回委員会 議事要旨/委員会資料

開催年月日 令和5年12月6日(水)9:30~16:00
開催場所 くまもと森都心プラザ 6F C会議室、南阿蘇鉄道株式会社 高森線
出席者

委員(委員長以外の委員は五十音順)
 委員長 杉山 雅洋(早稲田大学 名誉教授)
 委員  加藤 達也(新創監査法人 ディレクター)
 委員  金子 雄一郎(日本大学 理工学部 教授)
 委員  根本 敏則(敬愛大学 経済学部 教授)
 委員  二村 真理子(東京女子大学 現代教養学部 教授

鉄道・運輸機構
 臼井鉄道助成統括役、村田鉄道助成部長、坂元助成課長、田中同課統括課長補佐

議事次第

〔開会〕

  • 議事1 鉄道助成業務の実施状況に関する事項(審議事項)
     令和4年度 補助金審査の実施状況(個別案件)
  • 議事2 現地調査(審議事項)

〔閉会〕

概要

議事1.鉄道助成業務の実施状況に関する事項(審議事項)

【資料】(PDF:4,572KB)
  • 令和5年度に補助金審査を実施した「幹線鉄道等活性化事業(南阿蘇鉄道株式会社 JR豊肥線乗り入れ事業)」について、当該事業に係る鉄道助成業務の実施状況を事務局から説明した。また、委員による現地調査を実施し、審議のうえ、鉄道助成業務が適切に遂行されていることが認められた。
【資料】「幹線鉄道等活性化事業(南阿蘇鉄道株式会社 JR豊肥線乗り入れ設備整備事業)」に係る主な質疑
委員

令和5年4月から上下分離方式に移行された。一般社団法人南阿蘇鉄道管理機構が施設保有となったが、補助事業の対象者はどこになるのか。

機構

補助事業者は、南阿蘇鉄道である。地域公共交通計画において、事業完了後、一般社団法人南阿蘇鉄道管理機構に補助事業で得た施設を譲渡することになっている。

委員

今回補助した施設の譲渡方法は、南阿蘇鉄道と一般社団法人南阿蘇鉄道管理機構の2者間で契約締結して、その中で処理されるのか。

機構

然り。当初、補助金適正化法に基づく財産処分の手続きの必要性を検討したが、地域公共交通計画の中で上下分離を行うことまで記載されており、そこまでが補助の目的として整理されている。鉄道局とも相談したところ、財産処分の手続きは不要となった。

委員

最近は、事業費が増えることが多い。しかし今回の事業では、1.2億円程度の事業費削減が図られているが、特段の事情はあるか。

機構 契約上の差額と聞いている。入札を行った結果、予定よりも安価になったものである。
委員 今回の事業では、事業費が減額となったが、事業費に増減があった場合には当初計画との内容を比較した方がよい。
機構 承知した。南阿蘇鉄道の事業の場合は、当初計画していた工事を縮小等したものではなく、契約上で減額になったものである。
委員 乗降口案内表示については、将来の運行等を見込んで補助対象に入れたため査定となったが、将来の事業も見込んで補助対象に入れてきた事案がこれまでもあったか。また、このような事例が今後も起きないよう対策を講じる必要があるが対応策をどう考えるのか。
機構 これまでも予備品として多めに購入した事例はあり、機構としても注意深く審査を実施している。このような状況については、機構としても毎年、年度当初に補助事業者に対する説明会で周知しているところであるが、それでも発生している状況なので今後も引き続き丁寧にアナウンスしていく必要があると考えている。

    議事総括(まとめ)

    委員

    南阿蘇鉄道がJR九州に乗り入れる事業は意義のある事業であり、補助金審査もしっかりやっていることが確認できて良かった。

    委員 本日の審議を踏まえ、改善を要する事項等は見受けられなかったと考えられるので、改善意見は「なし」とし、鉄道助成業務の遂行にあたっては、これまでの取り組みを引き続き適正に実施していただきたい。

    配布資料

    【委員名簿】(PDF:97KB)
    【資料】(PDF4,572KB)

    議事1 鉄道助成業務の実施状況に関する事項(審議事項)
     ・幹線鉄道等活性化事業費補助
       南阿蘇鉄道株式会社 JR豊肥線乗り入れ設備整備事業

    鉄道助成